筋肉少女帯自伝
各メンバーがそれぞれ、自分の生い立ちから筋少の再結成~新人発売までを自らの言葉で語っています。なんと、総ページ数359ページ!! 一人頭80ページあまりという大ボリューム! オーケン側だけからではなく、他のメンバーサイドからの語りはとても貴重なものです。オーケンは相変わらず。半分くらいは嘘らしいけど、「けっこう本当のことも喋ってしまった」とのこと。一番読み応えがあるのは橘高さんの章でしょう。 どこのメロドラマですかという衝撃の生い立ちはヘビィすぎる! 「楽器をギター一本残して全部処分した」おいちゃんが、そんな状態から筋少に再加入した事実(さらって語られてるけどこれって奇跡的な事なんじゃないのか?)。 うっちーは最後の〆にふさわしく、うっちー「らしい」ニュートラルな姿勢で語ってくれます。曲だけでなく、各メンバーのことをもっと知りたくなったのであれば、目を通して損はない、むしろ必読の一冊でしょう。そう、楽しい話ばかりではないのです。悲喜こもごも、40年ちょっとという長い時間、メンバーの歩んできた道の「重み」。私はこれを読んでから、バンド全体からメンバー「それぞれ」のファンになりました。
![]() | 筋肉少女帯自伝 大槻 ケンヂ、橘高文彦、本城聡章、内田雄一郎 Amazonで詳しく見る by G-Tools |