2008/9/13 サーカス団、帰還の途上ツアー@なんばHatch

2008/9/13になんばHatchで行われた
「サーカス団、帰還の途上ツアー」のライブレポートです。
(ツアー中につきネタバレ注意)

「物販買った! 2回並んで買った!(笑) さてなんば駅のロッカーに入れて早いトコ入場しましょう」
Nさん(ロッカー見上げ)「空いてないよ」
「なんだってーーーー!!!」(開場10分前)

~2008.9.13 大阪なんばハッチ~

というわけでついにこの日がやってきました! 筋少ライブat大阪なんばハッチ。
なんばハッチ。思えば1年前、私が初めて生の筋少を観戦した思い出深い場所です。
また筋少ライブをここで迎えることが出来るなんて、とやや感慨に耽ってしまいます。
しかしその感慨も入場したら一瞬で忘れてあとはひたすら挙動不審になるだけ。
今日は一人ライブではなくて、ニコニコな筋少仲間(笑)NさんMさんと3人で観戦したんですが
「きんちょうするよきんちょうするよきんちょうするよ」とお二方にグダグダ言い続けていた記憶があります。
位置取りはおいちゃん側2列目。会場BGMにディープ・パープルが流れていたのを覚えています(というか後がわからない)。なんばハッチは、前方ゾーン内に小分けにバーがあるので、後ろから押される物量はそんなに心配しなくてもいいかなと思いながら、18時をちょっと過ぎた頃、明かりが落ちて……流れてきたのは「20th Century Boy」!
解き放たれる緊張、鳴り響く歓声とクラップの中、暗がりにメンバーの影が!
……ああ、また生で見れるんだ! 帰還の途上ツアー@大阪、開幕です!

照明に照らし出されたメンバー。1曲目は何かと身構える中、響き渡るドラムロール! まさかの「サンフランシスコ」です! 初っぱなから縦揺れの会場、もの凄い押し押しです! 目の前には新衣装に身を包んだおいちゃん、もーもの凄い笑顔です。殺戮的な笑顔です。もちろん飛び跳ねます。た、たまんねえ! ロックヒーロー降臨だぁ! 準備運動と言うにはあまりに強烈なサンフランシスコが終了した後はあのキラキラしたSEから「君よ! 俺で変われ!」

「どーもこんばんはぁ!! 我々が筋肉ッ……」(沈黙) 観客「少女帯ー!」 「べ、別に言わなくていいんだよ言わなくて。……でも言いたいんだったら言わせてやるぜえ!! 我々が! 筋肉!」「少女帯!」「筋肉!」「少女帯!!」「略して!」筋少!!!

「えええとね。僕ね、今晩は歌がうまいです! 
筋少っていうバンドは、いっつも音がうるさくて、俺、歌ってても自分の声が聞こえなかったんだよ!! 
だけどこのイヤモニ(※イヤーモニター)を付けてからね、俺の声が良く聞こえるんだ!! それで聞こえるようになって思ったんだけどさ、歌って、いいねぇ~~~ 今になってやっと気づいたよ」

「ここが武道館だと思って楽しんでいってくれ!
……しかし実際の所、武道館はみーんなアワアワして終わると思うんだ。
舞い上がったアワアワのライブと! 
じっくり腰を入れてしっかりしたライブと! お前らどっちがいいんだー!!」
\(じっくりー)/ \(アワアワー)/
「えっ、アワアワ多いな。いや、アワアワも! じっくりも! 両方やってやるぜえ! そんな俺たちが! お客さんをどれだけ盛り上げらレルレロ(盛大に噛む)」(会場大爆笑、オーケン凹む)

―3曲目、「日本印度化計画」。そのまま4曲目の「暴いておやりよドルバッキー」! 途中ドルバッキーの語りが入る間奏部分、あそこ、おいちゃんと橘高さんが2人並んで仲良さそうにユニゾンするんですよねえ。ステージ中央で二人寄り添ってギターを鳴らす姿は正直な感想を言っていいですか? 萌えた!
その後ドラム台に4人が揃って「労働者M」。ああ背中が背中が背中がかっこいいぞ!

メンバーいったんハケて、オーケンひとりで登場。
「えーっとね、今日はね、僕ね、あのね、イヤモニのせいで歌が良く聞こえるようになったって話したっけ?」
観客「したよー」
しましたねぇ~(スゲー笑顔)」
「……いやね、オーバー40になるとボケちゃうんだよ。
次にここに来るときにはみんなボケ老人になっているかもしれない。
そういえば世間は三連休だ。明後日の15日は敬老の日じゃないか」
観客「おじいさーん」「おじいさんって言うな!
「えー、そんな老い先短いおじいさんバンドですが(笑)、新譜ね、つくりました。
その新譜から、新曲を、2曲ね、今からやるわけですが。
ここにいる本城聡章さんが作った曲をですね、やります……ところで、」
08_9_s_01.jpg「…そんなおいちゃんに俺からプレゼントがあります。おいちゃんよーろこぶぞぉおおー(with、いつものアレ……大槻ケンヂと橘高文彦でやってたアレです(笑))  ………橘高くんのストラップだ!」(会場爆笑)橘高さん「おれさー、メンバー全員にこれあげたんだけど誰一人としてつけてくれないの。でもエディと長谷川さんは付けてくれてたよね! ……ていうかおいちゃん今携帯持ってきてよ」おいちゃん「それだけは勘弁してください」(←即答するし。でもオーケンがだらだら喋っている間に、こそこそっとストラップの入った袋をアンプに固定したりして)「でもホラ、見て、アンプにつけたよっ!」(笑)とアピールするおいちゃん、かわいい…(笑)

新曲2曲やった後に懐かしい曲もやるんでガンバってね! と始まったのは新譜から「へそ天エリザベスカラー」、そして「ドナドナ」。ドナドナは盛り上がりますねー。エディの激弾きと橘高さんのバトルが楽しめる間奏といい、間奏前のドナドナコールといい、おいちゃんの曲は盛り上がる部分を計算して作られているような気がします。それにしてもドナドナの最初と最後にギターをはじくおいちゃんが格好良い!
そして懐かしい曲、来ました「キノコパワー」
エディのあの演奏を生で聴ける日が来るとは。間奏のギターバトルは橘高さんバージョンでアレンジが加わっていました。これも格好良かったです。

オーケン「内田君、さっきの橘高君のフェイントにはびっくりしたねえ、あれって何か意味あんのかなあ。あれってプロレスとかであるよね、なんか一度リングに出てきた選手が何もせずに帰るっていう」
内田さん「ああ、猪木のあれとかだね」
オーケン「橘高君のあれにも何か意味あるんだろうかね。謎かけなのかねえ?」
内田さん「いや………何かあるんじゃない? メタル的な何かが」
オーケン「本人に聞いてみようか…ギター、橘高文彦!」
(橘高さん登場)
橘高さん「意味? いや、ないよ! ……いやあれは、袖に人影がみえてさ、誰かナーって思って様子見に行ったら、……その人影が消えたんだ」(ざわざわ)
「ウソだよ! ホントは気を利かせたスタッフか誰かいねーかなと思って行ったんだよ!(笑)」

その後「へそ天」でなぜかオーケンに近寄ってくる内田さんの謎などについて語りつつ、
橘高さんがあることに気づきます。

橘高さん「ていうか内田、おまえ何でそこ(おいちゃんの位置)に居んだよ」
内田さん「えっ……いやあ、そこでいつも2人の真ん中でぼーっとしてんの、…ツライんだよ
オーケン「そうなの?! あ、そーか、そーなんだあ! 内田の20年間はそうだったの!?
橘高さん「気づかなかったよ、じゃあ謝ろう、すまんかった!」
オーケンゴメンナサイ
橘高さんゴメンナサイ
深~く腰曲げて謝る二人、とまどう内田さん! と思いきや次の瞬間、
内田さん「いやいや、僕も言い過ぎたよ、ゴメン
なんと内田さんも謝り出し、40男3人が謝り合うというわけのわからない展開に。
ところで誰か忘れてませんか?

「あっ、おいちゃん来て! おいちゃん(笑)」
おいちゃん「……俺、次の曲俺抜きで始まるんじゃないかと思ったよ」

「新参のファンも煮くずれたファンも、どっちもタイミングがずれないコールアンドレスポンスで心を一つにしろー! 筋少唯一のヒットナンバーです」……「元祖 高木ブー伝説」! 心が一つになった後(笑) あの美しいイントロが入ります。「僕の歌を総て君にやる」。ブーの後にコレって落差が激しすぎやしないだろうかとおもうのですけれども、大好きな曲です。泣けます。泣きそうになりました。その後は、なんだかなじみのないドラムロールがはじまった? と思ったら「香菜、頭をよくしてあげよう」でした。あのドラムは長谷川さん的「香菜」なんだろうか?

「筋少20周年という事で物販いろいろ作りました。タオルも作りました。えーこのタオルですが、縦書きと横書きを作ったんですが、縦書きがいまいち売れてません!(縦書きタオルをひろげて)……ていうか、このタオルってタオルというより……」
(タオルを両手で掲げ持って)勝訴!! 勝訴です!!(会場大爆笑)
「(声まねで)エー、◎◎アナがサイバンショマエよりオツタエシマス。ナガクツヅイタサイバン、今ハンケツガデタヨウデス」(また広げて)勝訴! 勝訴です!!
オーケン、せっかくタオルがあるんだから、若い子たちがやるようにタオルを使ったアクションを筋少でやったらどうか、と提案します。どこでやるのかという話になり、足元のセットリストを見ながら相談。そこでおもむろに橘高さんがオーケンに歩み寄り、耳元になにごとかささやきだします。マイクないから、内容は聞こえません。オーケン最初はマイクもちながら「えっ、そーか、それがあるか」とかなんとか言ってたものの、ついには二人揃って背を向けてドラム台の上でひそひそ話をしはじめてしまいました(笑) か、かわいい。
「そうだね、それがいいね。さっすが浪速のモーツァルトだね。みんな、後でためしにやってみるんで、タオル上げたら、合図だから、合わせてくださいね」

さて次の曲、というところでいきなりオーケンがなにやら慌てた感じで
「えー、……うっちー、ちょっと場持たせておいておくれよ」
内田さん「えっ……いきなり言われても」
うっちーに無茶振り。何かトラブルがあったようで。
オーケン「膝の当てるやつ(←サポーターか何かか?)がはずれちゃってさ。
無くてもまあやってもいいんだけど……やったほうがいい? 待ってくれる?」
観客「待つー!」「ありがとーう!」

……オーケン、ソデにはけてしまいました。ひとり取り残されるうっちー。

「………。…………えー、みなさま、しばし、ご歓談を

「………急なんだよね。」

「いきなり振られてもねえ。」

「えーと、ぼ」 「おーしおーしおーし行くぞ!! さあやるか! やるか!「バトル野郎」ぉおおおお!!
…オーケン、凄い勢いで戻ってきた上に、次の曲のタイトルコールまでしてしまいました! しかもマイクなしで!(笑) 当然ながらまだ楽器隊一切の準備が整っておりません。ていうかおいちゃんに至ってはステージに居ません(笑) 慌てたおいちゃんは上手側からものすごい急いで走ってくるし、もうグダグダです(笑)

ここまで書いてて改めて認識したのですが、今回は……なんというか、すごいグダグダ。
それが楽しいところなんですけどね(笑) グダグダMCが他にも山盛りあったんですが、全部伝えられないところが残念です。
しかしグダグダなところはグダグダですが、激しいところは激しいのが筋少!
「バトル野郎~100万人の兄貴」「イワンのばか」「これでいいのだ」「踊るダメ人間」、ここからは怒濤の筋少タイムです! 「イワンのばか」ではエディが何を思ったかいきなりステージから降りて客席とステージの間の隙間を駆け抜けてまたステージに戻っていました。白い彗星みたいだった。「これでいいのだ」では、レスポンスの部分でみんなでタオルを振りました。しかし前の方だとギュウギュウで今回のデカイスポーツタオルはとうてい振れなかったわけですが(笑)

「タオルぐるぐる、悪くなかったね、みんなリップスライムみたいでね。みんな常夏ベイビー、みたいなね(笑) 武道館でみんなで回したら、楽しいだろうねー。」
「でもさー、この公演次赤坂で、もう武道館でしょ? 絶対あっちまで伝わらないと思うんだよ! だからみんな中途半端にタオル回すんだろうなあ、客席で、ポツポツとさ(笑)」
でもそういう、中途半端なところもいいなあ。筋少だよね。…そううなずくオーケン、最後の曲です、と本編終了を告げます。「ツアーファイナル」! オーケンが出だしの歌詞をすっ飛ばしてしまうものの(笑)やっぱりこれはライブの最後が似合う曲ですね。掛け合いが楽しい。エディのピアノが美しい。生で聴けて、よかった。
大歓声の中、本編終了。
舞台、暗転。


~アンコール~

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ケーキが出てきた瞬間のおいちゃんの顔と言ったら!!

おいちゃん、もーもの凄い勢いで大恐縮、メンバーに観客に交互に平伏されました!(笑)
パニくるおいちゃんを見られたということで私的にものすごい記念ライブになりそうです!(笑)
おいちゃんの誕生日をハッピーバースデーの大合唱でお祝いした後(「おいちゃん、44でハッピーバースデー歌われるのってツライでしょ?」byオーケン(笑))、中学生からやり直したいねーということで「中学生からやり直せ」
新曲中一番ファンキーな曲が終わると、舞台がふっと暗転し、徐々に灯り出す緑の照明。
暗がりの中、エディのピアノが静かに旋律を奏で出します。
「Guru最終形」
ああ、こんなに「優しい」曲が他にあるだろうか……
橘高さんがつまびく静かな旋律を、うっちーのベース、おいちゃんのアコギが包みます。
オーケンの声とおいちゃんの声が綺麗にハモって、
静まり返った会場に響く間奏のエディソロ。この瞬間は時が止まるかのようです。
あまりの美しさにか、隣に居らっしゃった方が号泣されていました(!) 思わずもらい泣きしそうになりました。

「釈迦」で暴れまくった後、
そして「最後の最後はこの曲だ! ト・リ・フ・ィ・ドの日が来ても二人だけは生き抜く!!
真っ白な照明、照らし出されるメンバー、
みんな最高の笑顔。見ててこっちも嬉しくなる。
釈迦で終わりかと思ってたらトリフィドもやってくれて嬉しかったよ。
だけどああ、これで終わってしまうんだ。
でもオーケンは言ったんだ!
「また大阪に来るぜ!」
その言葉、信じていいんですね!
だってオーケン自身がさっき歌ったばかりなんだから。『また会おう、その日も、今夜のように!』
 
 
~ところで本当に仲がいいんですか?~
全曲終了後。うっちーが中央に立って、橘高さんとおいちゃんと手を繋いで挨拶をしようとするものの…
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結局おいちゃんと橘高さんだけが手ェつないで挨拶したんだけど全員がハケたあとにオーケン一人で出てきて「ひとり挨拶」して去ってくの! 何やってんのオーケン!
うおーい、日曜日に会おうね!!


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セットリスト

サンフランシスコ
君よ! 俺で変われ!
日本印度化計画
暴いておやりよドルバッキー
労働者M
へそ天エリザベスカラー
ドナドナ
キノコパワー
元祖高木ブー伝説
僕の歌を総て君にやる
香菜、頭をよくしてあげよう
バトル野郎~100万人の兄貴~
イワンのばか
これでいいのだ
踊るダメ人間
ツアーファイナル

Encore
中学生からやり直せ!
Guru最終形
釈迦
トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く

*オマケ*
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最近のオーケンがよくやっているエクササイズは「コアリズム」なんだってさ