2008/9/21 デビュー20周年記念公演「サーカス団、武道館に帰る」@日本武道館

2008/9/21に日本武道館で行われた
デビュー20周年記念公演「サーカス団、武道館に帰る」のライブレポートです。
(今回のライブDVDが12月17日に発売されます。ネタバレ厳重注意)

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9/21 日本武道館

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物販に並ぶも大雨。
しかもすごい長蛇の列。
ご同行頂いたKさんと一緒にガタガタしながら1時間半くらい並んでいたのでした。
が、幸いにも、物販買い終わった頃にいったん雨はおさまりました。
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武道館の入り口上に、大きな看板がかけられていました。格好良い! 期待が高まります。

……が、開場前に並んでる途中で、また、ダダ降り。
(……いや、これは、しけってもそれを熱気で振り払えってことだろか)
そうなんです。夜行に乗ってはるばるここまで来たんです。ようやく来たんです。
ここが、武道館!
今から、サーカス団がここに、帰ってくる!
17:00、雨の中、ついに武道館の扉が開かれました…………


今回のレポートですが、ライブDVDが出ると言うことで、
曲演奏時の詳しい内容の紹介は控えめにしていますので、ご了承下さい。
カットされる部分が多いであろうMCの部分を中心に書いてみました。
順番とかは記憶があやふやなので、色々間違っているかも知れませんが……!

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眼前に広がるステージセット。
め、めちゃくちゃ格好良い。
こんなに大規模なセットを見たのは初めてなので、感動してしまいました。
左右には花道があって、西東のスタンドのすぐ側に接しています。
席は2階席南東。ステージが一望出来、おいちゃんと視線が一直線上にある(笑)良い席です。
今回のため、持参した双眼鏡でステージを観察。機材がきらきらと光っていてカッコイイ。
ステージ上にブースカの姿も見えました(笑)

はじめは割と空席が目立っていたのですが、
ほどなくぞくぞくと人が集まりはじめ、開演間近にはびっしりです。
ものすごい数。世の中にはこんなに筋少ファンが居たのか。

開演時間を若干押して、18時15分。ついに電気が落ち、暗闇に包まれ、
輝き出す中央の蜘蛛の巣ロゴ。
OPSEは要のライブに使うとメンバーが語っていたEL&P、「聖地エルサレム」…!
前日に中野サンプラザに詣でて来た(笑)ばかりなので、復活ライブにも使われたこのオープニング曲を生で聞くことができるとはと感激がいや増します。

広いステージなので、メンバー、どこから登場するんだろうと思っていたら
意外なところから格好良く登場してくれました。
しかしスモークと暗闇で誰がだれだかわかりません(笑)
スタンバイしていくシルエット。

おなじみのドラムロール、1曲目は大阪と同じ、「サンフランシスコ」!!
初めての武道館のOPでも使われた曲ですね。
ステージ上をゆったりと回り始めるメンバー。みんなニコニコです。
続いては「君よ! 俺で変われ!」 

「どーも、筋肉少女帯です! 武道館に来たぜ! 
武道館、最初はみんなアワワとして終わるんじゃねぇかって思ってたんだ! 
だけど、来てみたら、たいしたことねぇな! 吉祥寺マンダラでやるのと一緒じゃねぇかぁ!!」

オーケン「ねー、筋少は20周年なわけですが……。
まず最初に内田の家が火事になったんだよな
うっちー「うん」
オーケン「それから色々あって武道館に帰ってきたわけなんだよな」
うっちー「はい」
オーケン「だから内田の家の火事がなければ筋少もなかったんだよ」
内田ぁ、燃えてくれてありがとう!(←ひどい(笑))」うっちー「はい」

オーケン「だからね、このね、武道館のね、最初1発目のMCをやる権利をね! 
内田君にあげようと思うんだ! このあいだの赤坂BLITZで練習したから、ね、大丈夫だろ?」…あれこれ言おうとするうっちーに、色々耳打ちしたり横やり入れたりするオーケン(笑)
うっちー「この状況は、カオスだね。 …まるで、印度のようだよ!」

というわけで、「日本印度化計画」
「暴いておやりよドルバッキー」
「労働者M」

こ、ここまで大阪と展開がまったく一緒だー?!(笑) いや覚悟はしていたんですが(笑)

曲終了後、メンバーがハケて、オーケンひとりになります。「俺、ひとりー!」
「俺はこうやっていつも場をつながなくちゃいけない……。メンバー紹介いくぜ。呼んだら出てくるかなあ。ギター! 橘高文彦!(出てこない) きつたかぁあ、ふみひこぉおお!(出てこない) 橘高ー!! き・つ・た・かぁああ!(やっぱり来ない)……どこの天の岩戸だよぉお!!(泣) 着替えるのは高木ブー伝説の前だって言ってただろぉお!! …あっ、おいちゃんが先に出てきた」(ワー)


▽▼MC「10000人のハッピーバースデー」▼▽

birthday_01.jpgbirthday_01_2.jpgbirthday_02.jpgギターは下げてたような気もするし足も閉じていたような気がしなくもないのですが。
拷問に悶えてよろめく(笑)おいちゃん、色っぽかった…(死ぬと良い) 
大阪に続いて2回もバースデーを祝えて嬉しかったです(笑)

オーケン「おいちゃん、今日はMC振らないから安心してね。…えーと、ギター本城聡章! ベース、内田雄一郎! …で、さあ、俺思うんだけど、俺って、メンバー紹介してばっかりでさ、あんまり紹介されたことないんだよねえ。だからおいちゃん! うっちー! 2人がナイスに! おもしろおかしく! 俺を紹介してくれよ」おいちゃん「今日はMC振らないんじゃなかったのかよ!!(笑)」うっちー「ええっと、僕の、中学校の時の同級生で…」(←普通に紹介するうっちー)「……知らなかったんだけど、実は幼稚園も一緒だったという、大槻ケンヂです」オーケン「あー、若宮幼稚園。まだ、あるの?」うっちー「あるよ。僕は、すみれ組で」オーケン「おれ、ももぐみー。

橘高さん登場。「今日はDVD録ってるからねえ」

オーケン「仲直りってことで、なんか俺と橘高くんはケンカしたって扱いになってるんだけど」橘高さん「俺は別に君とケンカした覚えはないね!」オーケン「おいちゃんともしてないよね」おいちゃん「してないしてない」(手を振って否定するおいちゃん)オーケン「……内田とは中学校の頃にしたなあ。内田君のバカ! みたいなそんな感じで…」

「仲直りのテーマ」。

ここから、筋少オールスターズが一人ずつ登場し、曲に参加していきます。
まずは90年代筋少をサポートし続けたキーボーディスト
秦野さん登場による「僕の宗教へようこそ」
秦野さん小さな赤いキーボードでノリノリでかわいいです。
次は「ジェットフィンガー」横関さんが登場し、
「シスターストロベリーより、横関さんが来てくれた! いわずもながらこの曲だ!」
とのオーケンのコールから、名曲「キノコパワー」
エディと横関さんのバトルが圧巻でした!

▽▼MC「エディと長谷川さん」▼▽
~エディ~
オーケン「すばらしいサポートが来てくれています! みしばさとーし、エディ!」
エディ「ピアニストの! 三柴理です!」
『エーディーィ! エーディーイ! エーディーイ!』
(10000人のエディコール)
エディ「筋肉少女帯のサポートを死ぬ気でやらせてもらうことになってからぁっ!
何年だっけ? もう2年? 2年になりましたがぁっ!
これからもぉ! 死ぬ気でやらせていただきますのでぇ! よろしくお願いしまぁすっ!」
オーケン「エディ!!」
runessance.jpg(会場大爆笑)※オーケンの意味不明発言かと思っていたら「髭男爵」のネタらしいですね、知らなかった…
エディ「いやぁ、シスターストロベリーの後勝手に抜けちゃって、ども、すんませんでした!!
…いや、でもねぇ、物販のパンフレット読むとさあ、あのまま筋少にいたら、俺、死んでたわ!
オーケン「え、なんで?(笑)」
エディ「だって、あんな過密なスケジュールこなせるわけないじゃん!(※パンフには今までのライブスケジュールが網羅されている) ピアノは家でおけいこしてこそだよ! ……いやでも、やっぱり勝手に抜けちゃったのは悪かったよ、どーも、すんませんした!
オーケン「いえいえいえ、こちらこそ、ピアノのおけいこの時間奪っちゃってすいませんでしたっ!!
エディ「すんませんしたっ!」
オーケン「すんませんでしたっ!」
(誰か止めろ)

~はせがわさん~
オーケン「サポートドラムス、長谷川浩二! えー、今回、筋少オールスターズと言うことで、なつかしいメンバーが集って、まるで同窓会みたいな感じだったんだけど、俺、今回のライブを同窓会的な物として片づけたくない、ここに集った、現役の表現者たちが、今の筋少としのぎをけずる、そういうライブにしたい、って、ブログに書いたのよ。そしたら、今日来てくれてるみのすけが、自分のブログに「リハーサルに参加してきました! みんなで楽しく同窓会的な気分になりました」」って書いててズコー(笑)ってなったのよ俺。で、ね、ここにいる、ここに来てくれてる長谷川さん、この中で唯一まったく古い筋少に縁もゆかりもない、いわば筋少の被害者の長谷川さんがね、赤坂のライブの時にね、部外者という立場からね、とてもいいことを言ってくれたんです。せっかくの武道館なので、長谷川さんにね、もういちど、その言葉を言ってもらいたいと思います、長谷川さん、おねがいします」(マイク向ける)
はせがわさん「えっと、何言ったっけ?」
オーケン「ボケないでください♡」
はせがわさん「(笑) えーっと、演奏していない、普段の時は、確かに同窓会みたいだったけれど、実際に音合わせをすると、ものすごくしのぎを削っていて、さすがだなあ、と思いました!」

「元祖 高木ブー伝説」

旧ドラムス、みのすけ氏がギターとコーラスで参加する
「福耳の子供'08」。

みのすけ氏はなんだかにこやかな人で、おいちゃんや内田さんと和気藹々と演奏をされていました。
福耳の子供の語りが不思議な感じで良かった。
そしてみのすけ氏が退場、そのまま「香菜、頭をよくしてあげよう」


▽▼MC「チョコ」▼▽
しかし続く激しいライブにオーケン、すっかりバテバテ。
そりゃあ先週先々週一昨日もライブだったんだからムリもないでしょう。
しかしこんどのバテ具合は尋常ではありませんでした!(笑) 本気で泣き言を言い出すオーケン。
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ピンライトに照らされたオーケン、まるで倒れたヨシキ様のよう。橘高さん「すげー、ヨシキ君みたいだろ? でもヨシキ君はチョコでこんなことしねぇよ!(笑)」そんな間にもオーケンは「チョコ~!(涙) チョコぉおお~!!(泣)」とうめきます。面白すぎ。腸が変な方向に曲がるかと思うくらいに腹がよじれてしまいました(笑) 結局チョコはなかなか届かず、観念してオーケンが立ち上がって曲に入ろうとしたとき、ようやくチョコが届きました! 走って持ってくるスタッフさん。速攻ほおばるオーケン。「チョコが、きたぁあああ~!」(感涙)感極まって声が震えてる(笑)「おいしいよ~、あまいよ~(涙)」

チョコ分補給で元気が出てきた?オーケン。
「違うんだ、チョコじゃないんだ、チョコじゃなくてだな! 
今から怒濤の後半戦に入るわけだが! チョコよりも! もっとすごい助っ人がいたならば! 
心強いと思わないかい! 思うだろ!? 
お前らの歓声次第で! あの男が来てくれる!」
「90年代筋少を支えてくれた、
ドラムス、太田、明だぁ~~~!!」

流れ出すドラムロールに、場の空気が変わります。
今までの長谷川さんのドラムより明らかに質の違う、そして聴きなじみのある音色。私は素人ですが、それでも違いはわかります。これは旧譜の、……筋少のドラムだ!
太田さん参加による「バトル野郎~100万人の兄貴」
90年代筋少オリジナルメンバーによる演奏は言葉にしづらいものがありました。なんかもう、感動しました。ドラム台まで寄っていって太田さんに絡む橘高さんやおいちゃん。笑顔で答える太田さん。感慨深いものがありました。詳しくは是非DVDで見てください。
が、90年代筋少の復活はこの1曲のみ。このまま太田さん叩くのかと思ったらそのまま退場してしまいました。太田さん、残念ながらいっさい発言なし。会場の名残惜しげな嘆息が届いていただろうか? 

感傷に浸る間もなく再び長谷川さんドラムに戻り「イワンのばか」「これでいいのだ」(タオル振りあり)
「踊るダメ人間」
そして、ラストの
「トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く」。本編終了。


▽▼MC「20年間で最高の思い出を各自語れ」▼▽
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(このMCのタイミング、もうちょっと早かった様な気もするんですが記憶がありません。どなたか情報モトム)


▽▼MC「橘高さんがいいこと言った」▼▽
「19日の赤坂BLITZのライブで、「俺の罪」という曲を歌ったときに、
いきなり! 内田君にボーカルを取られたんだ。
20年間やってきて、あぁれ程の屈辱はなかった!
「だから次に歌うときは、戦って、どちらがこの曲のボーカルを取るかを決めようと約束したんだ…じゃんけんで
「俺と内田は20年間戦い続けてきたんだよ…」
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橘高さんがとても良いことを言ったけれど、やっぱりじゃんけんはするわけで(笑)
下手観客が無条件でオーケンの応援をしろと命令され(オーケン「中に親類縁者がいようと関係ないからね!」)、上手観客は内田さんの応援をすることに。オーケン「こっち、イエー!」(イエー!!)内田さん「じゃあ、こっち、イエー」(イェー!!)以下しばらく2人の煽りによる応援合戦が続きます(笑)
そして運命のじゃんけんは内田さんが勝ち、内田さんボーカルによる「俺の罪」
続いては「僕の歌を総て君にやる」
そして「Guru最終形」。この曲の演出がもう武道館という大会場を生かした演出でもうものすごく良かったです。これもぜひDVDで見てください。

そして、いったん退場していた筋少オールスターズ、再び全員大・登・場!
秦野さん、みのすけさん、横関さん。
もちろん、太田さんも居ます。
太田さんは先頃お子さんが生まれたそうで、みんなで祝福。にこにこな太田さん。
で、これだけのメンバーが揃ったらやる曲はこれしかないでしょう。
「釈迦、じゃないっ!!
これはもう「大釈迦」だぁ!!」
前奏、白く包まれるステージ、ダブルドラムに4ギター編成!
ステージ客席共に「狂乱」としか表現しようのない大爆発でした。
はねる人、飛ぶ人、モンキーダンスする人、ヘドバンする人、武道館がうねります!
毎回釈迦が流れるたびに会場が弾ける雰囲気が好きなんですが、
武道館でのその雰囲気は、それはもうものすごいものでした!

「今日はどうもありがとう!最後の最後の曲をやります! 
最高のパフォーマンスでお別れしたいと思います!」
…そしてオーラス曲は「ツアーファイナル」。
まさに終わり用の曲なだけに、もう終わってしまうんだなという覚悟というか、そういう気持ちが自分の中にじわじわとにじみ出てくるのがわかります。この曲が終わったら全部終わってしまうんだ。夏休みが終わってしまうような、そんなせつない気持ちです。
だけどツアーファイナルの歌詞は、その気分を励ましてくれるのです。そういう意味ではこの曲は、やっぱりファンの為の曲なのだろうなと思います。オーケン歌詞間違えてたけどな。

こうして、初体験の武道館公演は終わりました。
とにかく、楽しかった!
開演前は、武道館最後で解散かと心配したけれど、
オーケンは「小銭が入るうちはやり続けます」と言っていたから、
「夢見ている」が「夢見ていた」になる日も、そう遠くはないと信じております。
そういえば多分大阪で名物アナウンスをしている人…清水音泉の人…だと思う……が
終演アナウンスをしていました。
「14年の時を経て、サーカス団は日本武道館に帰ってきてくれました。
筋肉少女帯の名曲「サンフランシスコ」にこんな歌詞があります。
『サーカスが来ると、二人、ドキドキして、
きっとうまくいくわなんて、夢みたいなことを言って、思い違いをして』
思い違いなんかじゃ、ありませんでした!
夢みたいなことでも、ありませんでした!
今日、ぼくらは、筋肉少女帯に、恋をしたのです!

筋肉少女帯は、これからです!
これからの筋肉少女帯にご期待下さい!!」
又会えたらいいね、又会えたらいいね!

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セットリスト

サンフランシスコ
君よ!俺で変われ!
日本印度化計画
暴いておやりよドルバッキー
労働者M
仲直りのテーマ
僕の宗教にようこそ
キノコパワー
元祖高木ブー伝説
福耳の子供'08
香奈、頭を良くしてあげよう
バトル野郎~100万人の兄貴
イワンのばか
これでいいのだ
踊るダメ人間
トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く

Encore
俺の罪
僕の歌を総て君にやる
Guru最終形
大釈迦
ツアーファイナル


そういえば最後の最後、オーケンが、
ようやくみんなと手を繋いであいさつしていた…