2009/5/6 「大槻ケンヂ・プラグレス・セッション」@南堀江knave

2009/5/6に南堀江knaveにて行われた
「『ミッドナイトプラグレスカフェ』発売記念アコースティックツアー」のライブレポートです。

▼最初の苦難(個人的に)

今回は全席シート制ではなく……前の方に6列ほどいすがあって、後ろの方は立ち見でした。

スクリーンにはフジロックの映像と忌野清志郎さんの映像。BGMに人間嫌いの歌や心の折れたエンジェルがかかっていて、引き続いてわー聴いたことない曲だ、これはバリバリの新曲ですね、って、新曲!!??? 超ネタバレじゃないですか!!!(涙) 当日ちゃんと1から聞くのを楽しみにしている身分としてはももも、申し訳ないですがiPodのお世話にならさせていただきました…… ああ、でもそれでもかすかに聴いた、ロシアンルーレットっぽい曲を~~~橘高さん節としか思えないフレーズを~。期待を裏切らず自分好みの曲調だってのは判った~~~~~。発売が楽しみですマジで。

19時過ぎ、ちえさん、ポンプさん、宮脇さんが入場。そしてオーケン登場。
「連休によくぞお越しいただきました、大槻ケンヂです」

♪「花火」

「えー、こんばんは。大槻ケンヂです。連休にお越しいただいてありがとうござました。僕大阪に来るの久しぶりだよねえ。最後いつ来たっけ? 年末? へんてこりんさんとのライブの時かな?」ポンプさん「君昨日居たでしょ」(爆笑)(※前日OTODAMA)「いや、僕昨日居たね! そうだよ居たんじゃん… ごめんねごめんねー(笑)」「そうだよOTODAMAねえ…大阪野外音楽堂で、すっげー天気悪いでやんの…(笑)みなさんカッパ着ててねえ、ぼく、あー大阪では今こういう格好が流行っているんだという冗談を言うしかなかった」「いやいや、でもやらせていただいた価値はありましたよ! 今回のミッドナイトプラグレスカフェ、昨日のOTODAMAの物販で5枚売れましたからね」(爆笑)「そのユーザーさんたちを大阪城の天使と呼びたい」「……OTODAMAの楽屋で、マネージャーにその話をしたら、『そうですねえ、大槻さんの最盛期の頃はねえ』」って言われて(爆笑)」「あーあ、だね」もうマネージャーが認めたからね、山谷の部分があるなら谷の部分、今」(笑)「最盛期だったらねえ、昨日のOTODAMAも晴れだったんだろうねえ。小雨だよ?! ……あ、みなさん昨日風邪引きませんでした? 大丈夫? 大丈夫?」「楽屋もねえ、すごい小さなところでみんなでぎゅうぎゅうになってて、もうインフルエンザA型伝染りまくりという空間」最盛期だったらもっと広い楽屋なんだ(笑)」「もうボク最盛期越してあまりの人生のようなもんですから。……ネタで言ってんですからね、笑ってくださいよぉ」(笑)

♪「OUTSIDERS」

――歌詞中、「光る風」というのは、『がきデカ』の人ががきデカの前にすごくシリアスな話を描いていて、そのマンガのフレーズ? タイトル?からとったようです。♪「パティー・サワディー」。オーケン着席のままうたっています。

「どうもありがとう! いやー今日は…谷の大槻ケンヂを、いや、ちがうね、今が最盛期だよ! 最盛期の! オーケンを!」「やけくそだね(笑)」「そんなことないですよっ(笑)」
「ボクお酒やめましてね……昨日打ち上げでちえさんと……行ったんですけどね。のみたかったなあ」ちえさん「私、大槻ケンヂのギターをもうかれこれ5年弾かせていただいていますが、昨日の晩初めておごっていただきました」(爆笑)「おごるよっ!! なぜって? 最盛期だからね!(笑)」

「お酒飲むひとわかるでしょ? お酒のまないと夜が長いのよ! もーお笑い見てTV見ても長い、だからヌンチャクはじめた! ヌンチャク、うまくなった! だからみんなに見てもらおうと思って、映像持ってきました」

1こめ:ノーマルヌンチャク(オーケンコメント:「つかれた中年がいますね」

2こめ:ダブルヌンチャク(オーケンコメント:「おれってたぶんブルースリーよりうまいと思うね!」

「芸能界だと、山崎まさよしさんがヌンチャク振ってるらしいんです。戦いたいです」「イトウカズエさん、タカハシカズノリさんもヌンチャクを振っているそうなので。その4人でボクは芸能界ヌンチャク軍団を作りたいなと。大槻としては、まさよし・かずえ・カズノリを配下に従えるためになんかすごいヌンチャクをやりたいなと。だから目隠ししてやってみてはどうかなと。目隠ししたらぁ、さすがのまさよしも!! ということでやりました。見てください」

3こめ:めかくしヌンチャク

「…さあ曲にもどりましょうか(笑)」

♪「よろこびとカラス「あっちょっと待って! …やっぱりいい、大丈夫」「待たなくて良かったんじゃない(笑)」「いや、最盛期だから」

♪「よろこびとカラスミ」♪「BABY BABY」♪「SWEETS」

「お医者さんにお酒止められたんですけどね。それがストレスになってもいけないからって、月に何度かは飲むようにしてるんです、で、今夜は飲もうと思ってるんすよ! 飲んでやる!! 飲もう!!(気合) ……という気持ちでライブをやっています」「不謹慎きわまりない(笑)」「昔はね、ライブの前に飲んでましたけどね(笑)」
「メンバー紹介しましょう」メンバー紹介。
「あー、このあと飲めると思うとうれしい。みなさんお酒飲めます?? お酒飲む人はわかると思うけど、お酒飲まないと一日おわらないのよ!! 飲みたいんだよおれは!!」「明日君道頓堀あたりで捕まるな(笑)」「ひさしぶりに飲むとおなかいたくなっちゃうの」「コドモか!」「酔っての失敗談、ボクはない……ないことはない、いやそんなに大きなことはない!」 

「飲まなくなったら酔ってる人がミョーに思えてくるの……こないだの筋肉少女帯とミドリさんの時の打ち上げでわかったねえ。筋肉少女帯には、本城聡章というギタリストがいるんですけど……おいちゃんね。こないだの打ち上げの時、おいちゃんと向かいの席になって」

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「で、1時間くらいしてさ、おいちゃん、聞いてるとさっきから同じことを何度も言ってるのよ。(おいちゃんどうしたの、おいちゃん!)って不思議に思って、ふと気づいたのよ、『あっ、おいちゃん酔ってんだ!!』 酔っぱらってるんだよって」(ポンプさん、おいちゃんの声マネで)「そうだよ、よっぱらってんだよ(笑)」「おいちゃん(爆笑)」「そうだよ、よっぱらってんだよ(笑)」2回言った、しかも妙に似てる…(笑)「キミはおいちゃんの話をしだすと……」「ボクはなにも言わないですからねっ!(笑)せっかく再結成した筋肉少女帯をこんな形で終わらせたくないので

「えー、今回の筋肉少女帯のシーズン2というアルバム、ジャケットがかっこいいです」(笑)「中学生が『これスゲー! ウワー! オレ絶対部屋にポスター飾るぜえ!!』ってよろこぶいわゆるヘビメタのジャケットをやりました、やりたかったんですよね。かなりいい味になってます」
「ところで今回実験で…みなさん実験体って、ひどい言い方なんですけど、シーズン2、BGMでずっと流してみたんですけど、どうですか? お客さん側としては早く聞けてラッキーって思う? 買うまで置いておきたい? 聞かせてほしい」「きみはどうなのよ」「うーん、いやあオレは…聞きたいって思うかな」「きみがいいならいいじゃない」「そうだね、最盛期だからね(笑)」(よかねえ!!(笑))

「次、筋肉少女帯のシーズン2から新曲を2曲やります。ひとつは人間嫌いの歌って曲を……世の中の歌って基本的に人間が好きだということ前提にやってるじゃない。あれってどうかと思うのね。俺正直人間嫌いなんだもん。面倒くさいし(笑) だからライブやってんだもん。みんな黙って聞いてくれるし盛り上がってくれるしさ、そういう君たちは好きだ! でも1対1になるとまた違うんだよな」最盛期の頃に人間嫌いになったの?(笑)」最盛期……最盛期の頃は外にでられないのよ、わーってみんな来ちゃうから。で、そうだねえ、たとえば、メロン! メロン買ってきてって言うとするじゃない。自分で買いにいけないから。でもメロンってマスクメロンとそうでないメロンの2種類があるでしょ、で、自分はふつうのメロンがたべたいのに間違ってマスクメロンを買われてきて、それで怒る。でも周りはそれをおもしろおかしく書き立てるワケよ、ワガママだとかなんとかいって。最盛期だから(笑) でも気持ちわかるんだよ! 本当はふつうのメロンがたべたくて、でも自分で買いにいけないから買ってきてもらったのに、ちがったら、普通に考えて、イヤでしょ!? 君たちもそうでしょ。だから人間嫌いになるんだねえ(笑)」

「みんな人間きらいかーい!?」
(アンジェラアキのマネ(笑)で客席をあおる)
♪「人間嫌いの歌」
続いて新曲♪「蓮華畑」
内田さんの曲だという前情報はあったのですが、聞いて一発で内田さんメロだとわかる曲でした。イントロの雰囲気がなんとなく切手っぽかったような。少し切なげですがのんびりしていてかわいい曲でした。途中に入る「これおいちゃんが弾いてるだろ」というパートがよかったです(おいちゃんファンの意見)。CDで聞くの楽しみ。

「6月、BIGCAT。筋肉少女帯、来ますんで。……最盛期ですよっ…!(笑)」「最盛期の人間てわけわかんないことやるよね。君たちはあのジャケットとかがいい例だ」「いやあれね、若干1名は本気でそれいいよって思ってますから」

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最盛期を過ぎた頃(笑) 自分を余裕ある人間だと見せようとしていたという話。
電車のツアーでベラさん仕切りで「非常にリーズナブルなツアー」をしたときに心が折れたそうです。
その時あたりはポルシェを買ったりして見栄を張っていたそうで。

「えー、次は筋肉少女帯が最盛期をちょっとすぎたころ(笑)の曲と、あと最近の曲で、ボクが少しいい感じで……最盛期に向かいはじめたきっかけとなった曲です。1曲目は僕の歌を総て君にやる。えー、ポンプさんは今日の今日まで曲名を「俺の総て君にやる」だと思いこんでいました」「男らしい曲だなーって思ってた(笑)」「いや、それにしても僕の歌を総て君にやるにしてもね、実際ねえ。俺の歌を総て君にやる、っていったら、「ほんとですか? …じゃあ○億円」っていう世界なんじゃないのかと」(爆笑)「でも実際は原盤権とか○○権とかいろいろあるわけですから、この曲っていわゆる小室詐欺的な曲なんじゃないでしょうか……」(爆笑)
♪「僕の歌を総て君にやる」。引き続いて♪「人として軸がぶれている」。オーケンちゃんとブースカ声。

「電車移動………僕、膝痛めてね、歩くのつらくなってきちゃって、最近はどこに行くのもタクシー移動なんですよ。そしたら運転手さんからすっごく感謝されて、いろいろな話を聞かせてもらったんだけど、タクシーの話はまた今度に。長くなるからね。なにせ最盛期だから(笑)」「お笑い芸人で言うなら、オードリーみたいなものだから!!」

本編ラスト♪「テレパシー」
今回のベストアクト。うまく言葉にできないんですがオーケンの熱唱っぷりがよかったです。圧倒された。


~アンコール~

「ありがとうございます。みなさん、いい連休になりましたね、って今日でもう終わりか。ごめんなさい(笑) みなさん楽にしてくださいね。ミッドナイトプラグレスカフェ、聞いてくれてる人どれだけいる? みんな聞いてくれてるの? じゃあ今日物販では売れないはずだよねっ?!」(爆笑)
「今日は立ち見で……後ろの皆さん、スクリーン見えますか? いや、今から筋少の新曲のPVを流そうと思うんだけど……見える?? 見えない?? うーん、各自工夫してみてください、こう首をだんだん違いにするとかで…」

世界中のラブソングが君をのPV。最初と最後にゴージャスさんという芸人さんがでてくる。なんというコントwww 映像そのものは歌を歌っているオーケンと、3月及び武道館のライブ映像がクロスオーバーしているものでした。オーケンはこの後のMCで予算も時間もないと身も蓋もないことを言っていまして、事実その通りなのかもしれないですが(笑)、私このPVの演出、好きです。ライブ映像は思い出深いし、他メンバーの新録映像が無いのは残念ですけど、ギター2人のコーラス歌ってる映像がよかったし。オーケンが歌ってる映像も楽しそうでよかった。そして盛り上がるところでの展開が素敵……ネタバレなのでここまで。
PVが流れてる間そばで座って見ているオーケンの背中がかわいかった……

「リードトラックをこの曲にするか、心の折れたエンジェルにするかどうか迷いましたが、結局この曲になりました。心の折れたエンジェルにしたら、オーケンがヌンチャク振ってる映像をPVにしようかと思っていたんだけど」
「このPVも最初は、結婚式で、オーケンがウェディングシンガーとしてでてきて歌う感じで、ドッキリカメラ形式で、仕込んでやろうかなと思っていたんだけど、予算も時間もなくてね(笑)。結局ゴージャスさんに来ていただいて、3月のライブ映像と武道館の映像をつなげて。世界中のラブソングを、って武道館じゃん!という話。このバンド、武道館でやったことがよっぽどうれしかったんだろうねえ。つつましやかなおじさんたちです」
「NHKの収録で筋肉少女帯、大阪に来ます。来る人いますか?(挙手した人数少なかった、みんなハズレたか?)そこでこれ歌いますんで、振り付け考えてきてください(笑)おおげさなやつとか(胸でハートつくったりしてふりつけするオーケン(笑))」
「内田君ってよく見るとけっこう振り付け系なんだよね。「イワンのばか」でわーっと咲くところとか」
「あと、「バトル野郎」って曲あるでしょ? バトル野郎でベースを開放するところ、弾かなくていいところで、内田くんが「やんのか!?」ってポーズをするんですよ。俺にむかって「やんのか!」と構えてくる」
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「だから俺もあわわーって構えてたんだけど、最近だんだん面倒くさくなって最近はその部分にくると後ろ向いてるの……もしかしたら内田君の心が折れているかもしれない……(笑)」

調子乗ったり見栄張ってたころの曲ですね、ということで
♪「江ノ島オーケン物語」

「オレって最盛期。見栄張るわ、メチャクチャするわ、ポルシェも、購入」
と冒頭で語るオーケン。好きですこの曲(笑) 
エックスジャパンのところではちゃんと胸元でX印を。
「フー」(ラストまでいいかんじでキメるも)
「どうもありがとう。歌っておいてなんですが、この曲、別にやることもなかったですね」(爆笑)
「それなら歌わなきゃいいじゃないか(笑)」
「歌い終わったとに気づくことってのもあるのよ!! あるって」「でもボクがやる価値ないって思ってても、お客さんには「この曲で人生救われました!!」とかあるわけなんですよ。やる価値ありましたよね?(笑)」
「次の曲はやる価値ありますよ!」

忌野清志郎さん追悼ということで井上陽水さんとの共作♪「帰れない二人」。オーケンのカラオケ定番曲でもあるようです。

「EDSEってあるでしょ? あれで、またシーズン2をかけようかと思っているんですけど(やめてええええ)次、世界中のラブソングをからかけてくださいってお願いしようかなと。ってこれオレ誰に言ってんだろ「すげえ業務連絡やな(笑)」「筋肉少女帯、来週、再来週?も大阪に来ますんで、そのときもよろし…く…(いきなり笑い出すオーケン)……いやごめん、リラックスして歌ってると……どうでもいいことが面白くなっちゃうのよ。今オレ、「来週再来週も」って言ってるオレが小林旭に似てるって思っちゃっ…て…(爆笑)」「いや、でも、10年20年やったから言えるMCだよ!? ポット出のやつは言えないよ! 大槻ケンヂが最盛期を迎えられたのは! いわゆる一般のミュージシャンとは違うきらめきをもてていたからじゃないかと」「それが小林旭かよ」(爆笑)♪「自動車ショー歌」をワンコーラス歌い出すオーケン。「今日の大槻くんおもろい(笑)」「ゴルフショー歌ってのもあってね……僕の歌詞、アキラの影響が確実にある! トンチキな内容でも切ない歌をうたってるんですよ! ……あーおかしくて涙出てきた(笑)」
「最後の2曲です、みなさん盛り上がっていきましょう」
ということで♪「踊るダメ人間」オーケンのハンドアクションがかっこよかった(3,2,1,0で手をふいっとするの)、手元でちゃんとダメジャンプも煽ってくれました(笑) 会場の人もけっこうやってましたね、手元で(笑)

オーラスは♪「アザナエル」。マイクをスタンドからはずして、両手でくるむように持ちながら歌うオーケンの様子がすてきでした。
間奏中メンバー紹介。
「今日はどうもありがとう。大槻ケンヂでした。ありがとーう」


2度目のネイブ。ひさしぶりのプラグレスオーケン! 『ミッドナイト・プラグレス・カフェ』本体はおとなしめのアレンジだったけれど、ポンプさんのドラムが入ると迫力が加わりますね(こっちが好き)。オーケンがやっぱり楽しそうに歌っていて、その姿を見ていると、どーにもにこにこしてしまう。オーケンアンプラグドは癒しの空間でありますねと痛感した次第です。相変わらずの、笑ってのほほんとできる、いいライブでした♪

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セットリスト

1. 花火
2. OUTSIDERS
3. パティー・サワディー
4. よろこびとカラスミ
5. BABY BABY
6. SWEETS
7. 人間嫌いの歌
8. 蓮華畑
9. 僕の歌を総て君にやる
10. 人として軸がぶれている
11. テレパシー

Encore
12. 江ノ島オーケン物語
13. 帰れない二人
14. 踊るダメ人間
15. アザナエル