2009/9/5 OTODAMA'09@大阪・泉大津フェニックス
2009/9/5に大阪・泉大津フェニックスにて行われた
「OTODAMA'09」のライブレポートです。
きれいな月が……きれいな月が……嗚呼……。入場から9時間経過。ステージから数メートルの場所にいましたが、視界がほぼゼロに近かったので、後ろに下がるかどうしようか、夜空にぽっかり浮かぶ月と前の人混みを交互に見ながらじっと悩んでいました。でも、ユニコーンが終わったら前方から民族大移動が始まったので、こっちに人が来ると言うことは、この先に空間がある! さかのぼってみた結果、いろいろあって、なにかとあっていつのまにやらおいちゃん側最前列!!! 奇跡!!! 離脱するからと前を譲ってくださったユニコーンファンの方どうもありがとうございました!
▽大浴場、21年目にして初めての~
今回のOTODAMAのメインステージ「大浴場」は、高台になった舞台で、両脇にOTODAMAの幕(写真参照※終演後に撮影したものです)、ステージ左右に大きなせり出しがあります。迫力です、でかいー! 自分の位置からは、せり出しとステージの高さでドラムのバスドラ部分とおいちゃんマイクの下半分が見切れていたものの、全員を見るのには十二分すぎる視界でした。神様ありがとう! 待ち時間は40分あまりだったでしょうか、星も昇りはじめてきた綺麗な空、背後に流れる後方ステージ「露天風呂」で演奏中のフラワーカンパニーズの曲(「深夜高速」がまた良くてねえ)、どーんと打ち立てられるマーシャルの壁、目の前で行われる綿密なサウンドチェック(橘高さんのローディさんが素敵なギターフレーズを弾かれてらっしゃいました)等々を見ているとあっという間に20:10過ぎ、予定時刻。ついに照明が落ち、流れ出したのは先日のBIGCATに引き続きKISS「GOD OF THUNDER」!! 暗闇の中にメンバー登場! オーケンは黒特攻服に青ターバン+かねてより噂の第三の目覚醒姿w、内田さんはいつも通りに長袖Tシャツに黒パンツ、おいちゃん? ピンクライダース! そして橘高さんはキラキラとラメの光るミルクドレスがゴージャスです!! 「どうもこんばんはー、筋肉少女帯でぇす!」そのまま突入の1曲目は『踊るダメ人間』!!! 前だとちょっと飛ぶのがきつかったですが頑張って飛びました! 1曲目にこれを持ってきて、一気に観客の注意を集めながらMCに(おいちゃんソデにハケて一瞬にしてTシャツ姿になられてました。早い(笑)「とっとと上着を脱ぎ捨てて~」)
「何処へ行ってもアウェイの筋肉少女帯です! いぃつ何処へ行ってもアウェイ……今年はフジロック、JACK IN THE BOXと、色々なフェスに出させて貰いましたが、OTODAMAがいちばんユルいです」(観客爆笑)「いやでも今回は! バンドブームの頃に戻ったみたいで……まるでホームのような気分だぜぇ!」(わぁああああ)
「敢えて言わせてもらっていいかぁい! ただいまー!!!」(おかえりー!!)
「そして、今日は! 筋肉少女帯、デビュー21年目にして!
初めての、夏フェス、
大トリだぜええええ!!」
(※誇らしげなメンバー。今回のおいちゃんのかっこよさはこの時のこのポーズに濃縮されている)
オーケン「おーおとりっ・おーおとりっ・おーおとりっ」内田さん「ちょぉっと待ったぁ!!」オーケン「ええっ!」
内田さん「ちょおっと待った。……いや、この後に、POLYSICSのハヤシくんがね、湯上がりDJを、やるじゃないか。だから、本当の大トリはハヤシ君なんだよ」(爆笑)「エェエエエエエッ!? じゃあ! 我々! 筋肉少女帯は! ハヤシ君の前フリとして出てきたっていうことなんですかぁー!?」(爆笑)「いいよ! それじゃあ、ハヤシ君のために、盛大にお客さんをあっためてやろうじゃないか!!! ……でもなんでメンバーに水さされなきゃいけないんだよー!!(笑)」自分たちを持ち上げて落とすこのMCの流れ、流石としかいいようがないです、見事ですwww
「ハヤシ君を暖めるためにバカになろうぜ!」だったかな。 続いて始まったのは『イワンのばか』! やると思っていなかったのでメチャクチャ嬉しい!! すでに序盤から筋少タイムであります! イントロの部分で学園天国ヘイへイコール。せり出しのところで行われた橘高さんのソロ&Vぶん回し大回転は、バックの夜空にミルクドレスが映えてすんげーきらめいててかっこよかったです! 今回は視界が良かったので、開放部分のオーケン内田さんの「バンザーイ」も見られたよう! 熱血のイワンが終わり、さて次は何が来るのか?!と思っていたらまったく予想だにしていなかった『ロシアンルーレット』!!! 雑記で何回か書いていますが、今回大トリということでセットリストがどういうもので来るだろうかと不安に思っていたんですよ。どうせ印度ブーの定番セトリなんだろー? とか勝手に思ってたんですけど、いやいやいやまさかここでロシアンが来るとは。すいません私があさはかでした。前回のBIGCATと違い、今回はオーケンが歌詞を吹っ飛ばされなかったので(笑)、ロシアンコーラスを完璧に叫べましたよ!(笑) WeRockの特集でおいちゃんが「パーティソング」と言っていただけあって、ロシアンは観客参加部分が無茶苦茶多いんですよね。エディのフリもあるし一見さんにも分かりやすいし。もちろん最後のコサックアウトロまでばっちり完奏です。エディの美声とハイハイの煽り、こぉれは楽しかった。
▽ドン・タン・ドンドンタン♪
「今日はみなさんに一つ聞きたいことがありまーす!」来たよぉ(笑)「みなさーん、人間は好きですかー!」(客席後方からの肯定的な歓声に個人的に爆笑。私のまわりの方々は「嫌いーー!!」って言われてましたが(笑))「僕は人間が嫌いでーす! なぜかというとー、めんどくさいからー!」でもここに居るみんなはなんだか好きになれそうだぜ!が殺し文句、フェスの新定番?『人間嫌いの歌』ですね! ♪「君以外は!」でオーケンや橘高さんが満場の観客のあちこちを指さします! このころになると、曲やMC中の歓声や拍手がうわーんと後ろの方までさざなみのように響いてるのが聞こえてきて、自分の位置からは後ろの様子は見られなかったけれども、沢山お客さんが集まっているんだなと感じて嬉しくなりました。ホームだよ!
曲が終わって、オーケンとサポート以外のメンバーがちょっとだけはけます。まあさすがにフェスだけあってオーケン一人取り残しということもなく、すぐにメンバー呼ぼうか、ということで「サポートピアノ、三柴理! サポートドラムス、長谷川浩二!」エディがピアノから降りてきます。おいちゃんもソデから出てきて順番に紹介。そして「大丈夫? 間に合う?」(笑)「ギター、橘高文彦!」 マーシャルの裏から出てこられた橘高さん優雅に一礼です。なんか今回橘高さんがいつも以上に「美しかった」なあ……髪の毛の盛り方もすごいなんか形が良くてふわっとしてて、ライオンみたいで、ミルクドレスが照明にきらんきらん映えてて。くるくる回るのもドレスがきれーいに広がってて、とにかくうるわしかった。何故? 関西パワー? で、視線を中央に戻すと、長谷川さんまでドラム台降りてきてるんですが。ていうかおいちゃんもギターはずしてるし、この布陣は……と思いながらも、MCは続きます。オーケン「えー、エディが会場のケータリングにクレームがあるそうです……言いなよー」エディ「いやぁ、だってねえ。いくらたべてもおなかがいっぱいにならないんだよ!」(爆笑)「だって、メニューがさあ……おかずみたいなのとか、あと、たこ焼きとか、焼きそばとかさぁ、とんとん焼きとかさぁ、粉モノばかりで、いくらたべてもおなかがいっぱいにならないんだよ!」エディの胃袋って異次元なんですかと思っていたら、すかさず橘高さん「大阪人は粉モンやん! メリケン粉文化やから、それでえーねん!」と郷土愛を披露。ここでオーケンが何をどうやって連想したのか「『探偵ナイトスクープ』みたいだねえ(笑) ボク好きなんだよナイトスクープ。見てるよ~。歌えるよ~、テーマソング。「♪ベッドの、まわりにぃ~ 何もかも脱ぎちらして~♪」」と歌い出したら、観客が合わせて大合唱(笑)。オーケン歌うのやめても全員で大合唱(爆笑)。あの時の会場の一体感は素晴らしかったですね!!(笑)「おまえら今までで一番盛り上がってんじゃねぇかよ!!!(笑)」と橘高さんがツッコみ、「でもオレCMに入るところのジングルやれるよ~、こんなんでしょっ」(ギュー・ギュワ~~~~ン♪)とCM突入のジングルをギターで表現。OPは知ってるけどジングルは覚えてなかったので解らなかったのですが、ナニワの貴公子のサービス精神に客席が沸いていました(笑)
「いやねえ、さっきイワンのばかでバカとか言ってましたけどね、僕たち40歳すぎてますけどね、一生こんなバカやってきましょうね~……ねっ!」「じーさんになってもね、やってきましょう。聴いてください『じーさんはいい塩梅』」
やっぱり『じーさん』でした! これもよもやまさかの選曲です。ついに長谷川さんがマイクを持たされたwww ここにこの場面であえてこの曲を選んでくれたことに、今回ここへ来て本当に良かったと思いました。客席含めて、なごやかに大合唱。夜の空気の下で聴く&歌うじーさんは、すんごいホワワンとした気分にさせてくれました。橘高さんの和みギターソロのあと、ちゃんとみんなで客席に向かって一礼です。膝にきちんと両手当ててぺこりのおいちゃんをはじめとして、みんなかわいいいいいい! オーケンの一生こんなバカやってきましょうよってセリフがじんわり、心に染みました。
「じーさん」のホンワカムードを取っ払うかのようにオーケンのシャウト「一万人の、高木ぃっ」「ブー!」、『元祖 高木ブー伝説』! この曲の見所はやはり後半エディの神懸かり的なピアノと、ギターズのハモリですが、今回おいちゃんが上手側のせり出しに、橘高さんが下手側のせり出しにての二重奏です! 人間嫌いからじーさんの流れでしばらくほんわかムードでしたが、ここで一気に筋少の演奏力を見せつけた感じですね! そうそうこの曲で橘高さんのピックばらまきがありました。ん? あれ、そしたら今日は印度ないの? SCOOBIE DOOさんがMCで散々ネタにしてたのに……「ありがとうございました、筋肉少女帯でした! けっこういい人だったから、恋してあげても良かったけどね、『釈迦』ぁあああ!!」野外の涼しい空気の元、狂乱の前方ゾーン。釈迦で終わりかと思っていたら「最後の曲です」と来たのはオーラス『ツアーファイナル』! さっき「でした」って言ったのにぃ!(笑) でも嬉しい! 最後ブレイクするところでタメてはじけるおいちゃんと、橘高さんのドレスを振り乱す蹴り上げ姿が大好きです。やっぱこのペアだよ! このツインギターだよ! ああ視界が開けてて本当に良かった! でも、♪ラストソング終われば現実に戻り……って、まだそうはいかないですよね。橘高さんもギター壊さなかったし(ツアーファイナルの最後に高台で例のアレはやられたけどw)、オーケンの言ってたサプライズ、まだやってないですよね? メンバー退場、暗転した舞台、客席からアンコールの拍手が響き渡ります。何せ大トリだからね! アンコールがあるんだよ!
▽茶番劇、そしてサプライズ
暗闇の中ステージに追加のアンプが手際よくセッティングされていき、しばらくしてオーケンが再登場! 紫の南無阿弥陀仏特攻服に黒ターバン。後ろに居た方が「なつかしー」と言われてました。あれはサンプラのDVDで着られてたり脱いだりしてた奴ですね。見たの初めてかもしれない。ターバンの黒と特攻服の紫、ビビッドなカラーリングでした。「ありがとうございます、メンバー、呼びましょうか、みんな出てきてー」
「それじゃあね、サプライズね、行きましょうかね、(アンプの増えたステージ見つつ)いやもうバレバレですけどね」(笑)「スペシャルゲストー、まずは、ポリシックスから、ハヤシくんー!」ハヤシ氏、昼間のフライトアテンダントルックとは違いオレンジのツナギ姿で登場。うれしいのか、すごい勢いで跳ねてられたw 「BEAT CRUSADERSからカトウタロウ! そして、えーと、競演は何年ぶりくらいになるのかな」橘高さん「んー、(考えて)19年ぶりくらいじゃないかな」オーケン「ユニコーンから、テッシー!!」
やはりのご登場、ユニコーンの手島さん! 手島さんはブログでセッションが云々と事前に匂わされていたのです。
豪華メンツに会場が沸きまくり!
さて、セッションということで何の曲やるんですかね、オーケンさん。
「よ~し、これだけのメンツが揃ったらばぁ! ……何の曲やろうかな。いやね、ボクの曲で「日本を印度にしてしまえ!」とかいう曲があるけどさあ……ボクたち40過ぎてるんだよ? 今更カレーもないじゃなぁい。今更日本が印度になんて、なるわけないじゃなぁい! 日本が印度にだよぉ???(笑) 今更ねえ~。ん、ハヤシ君なにか言いたいことある? はいおいちゃんのマイク使って」ハヤシ氏「うぉおおつきさーーーん!」オーケン「まぁだちょっとタイミングが早いよぉ! せっかくだからステージ広く使おう(上手のせり出しまでわざわざ走っていってくねくねと)今更カレーも(以下略)」橘高さんのツッコミピックがオーケンに向かって飛ぶ(笑)
オーケン「あ、ゲストのお二方、今のこの状況についてどう思われます?」
手島さん「そのままどうぞ!」
カトウ氏「オレこの段取り聞いてないんで不安です」
オーケン「すでにグダグダになってますけれども」
おいちゃんに入るタイミングを伺っていたハヤシ氏(笑)ここで改めて「おおつきさぁあああん!!」とハイトーンボイス(笑)
「そんなこと言わないで下さい! ボヨヨン・カレー・ブーは、ボクの青春だったんですよぉおおお!!」オーケン「エェエエエっ!!!」「いわゆるBCB、ボヨヨンロック、日本印度化計画、高木ブー伝説、その三曲をそんなに好きで居てくれるなら、やってやろうじゃねえかぁ!!!」
そして始まりましたスペシャルサプライズ、「日本印度化計画~ギターバトル編」!!! オーケン曲前に「ボクが日本を印度に!と言ったらみなさん「しーてしまえ」と返して下さいね!」とちゃんとガイダンスもされたので、観客とのレスポンスもばっちり。これはもう言うことないですね。イントロのギターはハヤシ氏がつとめ、普段より二回り以上長く取られた中盤間奏では橘高さん、カトウさん、ハヤシさん、名前呼ばれてなかったけどおいちゃんも普段見ない程の激弾き、テッシー氏、そして再び橘高さんのソロと怒涛のギターバトルが展開されます! ハヤシ氏はこのあと湯上がりDJがあるので、カトウさんと仲良くラインダンスのようなものをしたあと途中で元気に退場し、そのあとすかさずオーケンが「全員40代~~!!」と叫んでたのがおかしかったです(笑)←ていうかカトウ氏40代じゃないらしいよオーケン! 橘高さんの二度目のピックばらまきを経て、最後は1万人の「しーてしまえ!」で泉大津を見事に印度にし、〆と同時にステージ後方から花火が上がりました! 大歓声! 大団円!! 大満足!!! すごい、素敵な夜、素敵な夏の〆でした!
そして大オチのオーケンの発言
「ハヤシもあるでよ~」
まさに。
セットリスト
OPSE"God of Thunder"(KISS)
1. 踊るダメ人間
(MC)
2. イワンのばか '07
3. ロシアンルーレット・マイライフ
4. 人間嫌いの歌
(MC)
5. じーさんはいい塩梅
6. 元祖 高木ブー伝説
7. 釈迦
8. ツアーファイナル
En. スペシャル日本印度化計画~ギターバトル編
(おまけ)
えー、当サイトではオーケンさんの歌詞間違……じゃない即興作詞について具体的なところは今まで文章を綴ることを敢えて避けていたのですが(だって仕様だもん(ええええ))、今回の印度の即興作詞はどうしても書かざるをえません。なにせターバンの少女という新キャラが登場し、あまつさえサリーの女が俺のポーズでタクシーを止めたのですから。そりゃあ俺のポーズだと止まらざるを得ないよな!!!