2010/4/19 大槻ケンヂ&三柴理デビュー22周年記念ツアー@梅田シャングリラ
2010/4/19に大阪・梅田シャングリラにて行われた
「大槻ケンヂ&三柴理デビュー22周年記念ツアー! デビュー22年を迎えるオーケンが、同じく22周年記念のエディーと共にスペシャルなメンバーと筋少、特撮、絶望少女などをライブ!」(長いな)のライブレポートです。
4/19、終業後ダッシュで電車に乗りこみやってきました大阪梅田シャングリラ。本日はオーケン&エディ、そして20thバンドのライブです。最後に心斎橋クアトロで見てからですから、この編成を見るのはなんと2年近くぶり! 久しぶりに聴く生特撮ナンバー、はらぺこじゃ耐え抜けないよとおにぎりなどをカン袋に胃に詰め込んで、会場に入ります。シャングリラのトレードマーク・ムーディなシャンデリアが頭上に。もうフロアは埋まっていまして、荷物もあったので、ステージがよく見える後方段差前列に陣取りました。左右の出っ張りスペースが後から解放されたみたいで人が入ってた。あそこの柵前で見られたら見易いだろうな。見る場所をチョイスできる、やさしいハコです。で、開演時間10分くらい前に着いたもんだからもう開演まで早くて早くて、すっと照明が暗くなったかと思うとオーケンはちまきスタイルで登場! 1曲目はっておwwとwwなwらwなwいwwwww 「今日はまずダラダラ喋ろうと思います(またかよ!!w) えー、毎回こう、筋少とかで1曲目がジャーンってはじまるじゃないですか。あれねえ、すっっごく緊張するんですよっ!! バーンって始まって、2曲目くらいまでやるじゃないですか、歌ってる最中「ああもう次なに喋ろうか」ってばっかり考えてるの! でも今日は僕のソロだからね! 自由にやります!」「いわば俺、自分で自分のステージに出てきて前説やってるようなもんだよ! はい皆さんイエーって言ったらイエーって言ってね(観客:イエ)いやまだ早いよまだやらないでねー! はい、イエー!」\イエーイ!/ 今日のオーケン、フリーダム!(笑) 本日は20thバンドということで、とギターバーニーさん、ベース高橋竜さん、ドラム原さんが入場。前見たときから竜さんの髪型が変わっていて、フワフワに。「僕とふたり並ぶと、オカマみたいだ」とオーケン、しなをつくって、「ねェアナタ、十三の店閉めたんだって?」(観客爆笑)竜さん「そーよォ」オーケン「そーなのォ、不景気ってやーねェ」オカマふたりwww 各種グダグダ(笑)ののち、「原君が元気よく次の曲を叫んでからスタート」ね、と始まった1曲目は「キャラメル」! 曲終了後続くドラム、おおっと、これは軍隊式マーチングドラム!「22周年なのにー! ステージに、エディが居ないなー! みんなエディーを呼べー!」会場から怒濤のエディーコールが湧き起こり、第2の主役、エディ登場! 特撮でマーチングといえばこの曲です、叩き鳴らされる鍵盤からきらめく音が飛び散る、「ヤンガリー」!!
「えー今日は22周年で、88年にデビューしまして、みなさんもう、88年には当然生まれてらっしゃいますよね(笑)」(ブーブー!w)「エデイ、僕たち22周年なんだっけ? 22年に入るんだっけ?」エディ「あれだろ、6月21日できみと僕が22周年に入るんじゃないの?(※詳細な日付等記憶がないです)俺もよくわかんなくなっちゃったよ」「エディ、俺44歳なの。もう人生の半分デビューしてるの」「おお~」「あのねえ、エディ、僕たち、この後どうなるんでしょうね、ロッカーなんて老後とか大変ですよ、ね。お客さんも中年の方多いですし(ぶーぶーw)、シャングリラを買い取って養老院とかしようかなってオレ考えてるんですけど、互助会とか。外で工事してる線路の所(※大阪駅周辺は現在大がかりな工事中)くらいだったら入ってもわかんないんじゃないかなあ。ねえ、エディ、僕たち今後どうなっちゃうんでしょうね」「……ピアノを弾くだけですよぉ!」エ、エディ、かっけええー!!「いやいやいや、おぉれはさぁ、ピアノしかできないからっ!」誇らしげに言い切るエディ、直後に「……メガネくもっちゃったけど!」「(笑)「オレは、ピアノを弾くだけですよ」…って格好良いこと言ったと思ったらメガネが曇る……w」「君はね、おうたをうたったり、小説みたいなの書いたり、テレビに出て芸能人したりできるじゃん」「いや、芸能人は向いてなかったよぉ。あれは合わなかった。調子に乗ってた」「それでも色々なことできるじゃない。だから、互助会みたいなのもできちゃったりするのかもしれないけどさあ。オレはほんっとーにピアノしか弾けないからね…」そう語るエディ、ピアノ一筋って感じで、いいなあ!
この曲、入る前の煽りが長くて、特に俺当時かなり頑張ってたから15分くらいお客さん煽ってた、そしたらドラムの有松っちゃんが「つかれるから!」って嫌がって、特撮の後半ではぜんぜんやらなかった曲をやろう、原くんあれ何分までなら行ける?とオーケンが問うならば原さん答えて曰く「2分なら」(ズコー(笑))オーケン「2分の壁を越えようよ」で「ピアノ・デス・ピアノ」続いて「人として軸がぶれている」、「パティー・サワディー」。ピアノデスピアノは言わずとしれたおいちゃ(ryたしかこの曲でエディがすごく男前なコーラスをされていた気がする。あと、後方から見ていると、「天使の羽根~」のところで両手を組み合わせて羽根をぱたぱたされるような手振りをされている方が複数。前聴いたデスピアノは前方ゾーンで見てたから手振りに注意を払えませんでしたが、おお、あれが特撮のハンドサインか……! パティー、軸ぶれはバンドサウンドで聞くのは久しぶり!
「なんか今日俺立川談志みたいだなあ。……って笑うなよっ! ……あなたたち、仕事終わって急いで来て、見てるのが立川談志(笑)」(再びオカマモードになって)「かつては、元祖ビジュアル系って呼ばれてネ、メイクは亀山さんにしてもらってたのヨ! ……それが今は立川、談志(笑)」「今日はぶっちゃけちゃうと特撮の曲メインなんですけど、この中で特撮を生で見たことがある人っている?」(会場の半数以上が上げられていました)「そぅ~。特撮、あんまり売れなかったねぇ」エディ「ばっか! 売れないのがいいんだよ!」(ちょ、エディかっけえ!!(゚□゚ ))「またメガネ曇っちゃったけど(笑) マクドナルドみたいな音楽じゃないのが、いいの」オーケン「マクドナルド的な……? あ、あれだね、バーレルパーティ!(←何もかもが間違っている) …えっ、違うの?」すっとぼけたオーケン、ファーストフード的じゃない、大量消費される音楽じゃないのがいいってことだよねと言い直して続けるも、「レコードを自社プレスで売り、所属した事務所がのきなみ潰れ、しかも一銭もこっちに戻ってきていない、弁護士さんが来ちゃった、そういう音楽をやっているのがいいと……(笑)」わーん台無しー!(笑)
「この曲掛け合いがあるんですけど、ステージ上にはオカマ二人しかいないんで、皆さんわかる範囲で歌ってください」-「空想ルンバ」に続き、「エディのリクエストです」と「ゼルダ・フィッツジェラルド」! この曲、最近聴きだしていいよなあって思ってたところで、生で聴けて嬉しい。ゼルダ・フィッツジェラルド……そういえば、タイトルの由来は何なのだろうと調べて、由来となった人物の運命を知って悲しくなったのでした。もちろん、歌詞とは直接は関係ないと思うんですけど、オーケンはこの曲に対して、どういう意味をこめて、この言葉を選んだのか、とか色々考えていた記憶があります。壮大な演奏が終わるとそのまま「企画物AVの女」。中盤ではオーケン退場、お約束のメンバーソロ回し。バーニーさんの背弾き、原さんのドラムソロ、高橋さんのしぶーいベースソロ! ライブ版企画物は途中のこの盛り上がりが格好いい!
「僕、最近ギターをはじめました……(メンバー見回し)楽器弾ける人は本当にすごい」と、オーケン。おお、もしやかねてからのほほん学校とかで噂の弾き語りタイムか!? 「弾いてもいいかと問うならばー」スタッフさんからギターを受け取るオーケン。イスと譜面がセッティングされます。「わわわ……」なんだかオーケン、緊張してる? 譜面台に当たるわ椅子がたんとするわマイクから顔が大分離れていたせいで「うたえないよぉ!」、セットされた譜面を見て、「ええっ!? オレ「スウィーツ」なんて弾けないよぉ~~!!」(おい曲バレたぞ!!ww)「「ハイウェイ・スター」なんて弾けないよっ」などなどと大あわて。いつもの慌て方となんか違ってて、こんなオーケン珍しいなあ(笑)。慌てながらも、ギターを握って、ジャカジャカされて、「♪君がっ 泣くわけが~♪」おお、「あのさぁ」だ! オーケン、うまーい! ギターの先生のひとりだという竜さんが客席に向かって誘いかけて、「♪あのね、あのさ」あたりで手拍子が始まったのですが、オーケンたはーってなって「ちょ、手拍子とかされると……(笑)俺リズムでやってるからさぁ!」やりづらいらしいです(笑) というわけで拍手なしでオーケン弾き語りによる「あのさぁ」。最後まで、ばっちり。こう書いては大変に失礼な気もするんですが(すいません)、予想外にうまかったのでびっくり! オーケンがギター弾いてるのがなんだか不思議な感じです。
「僕をどうにかしよう……のコーナーです。お二方、どうでしたか」
・バーニーさん「そのブレスレットを外すと、腕が軽くなってもっと弾きやすいと思う」
・竜さん「もっと、自信を持って」(爆笑)
「お前ら、……5年待て!」(笑)「あのね、竜ちゃん、5年でなんとかなると思う?」竜さん「……いや、うまい人は最初から比較的うまいです(笑)」「ですよね~」
「次の曲「SWEETS」なんだけど、次にどうやって繋ごう、原くんなんかない」などとグダグダになりながら「SWEETS」。「さっきのギターもそうですけど、老後の趣味を持とうかなって思って」問いかけるオーケン。「……みなさん! 何かありますか、おすすめの趣味」(客席:そろばーん!!)「そろばんねぇ~、あれもやってみたら奥が深いんだろうなぁ~、ねぇ~、何か他にありますか」(客席:弓道ー!!)「弓道ね~、あれね~(※何かエピソード言われたんですが忘れてしまった)格闘技! やってらっしゃるかたいませんか?」(太極拳!)「ああ、太極拳僕たまに行ったり(ええええ)するんですよ、道場に行ったらおばあさんたちに怒られちゃうの、あんた先生のそば行っちゃダメよ、とかなんとか……他には?」(客席後方から:少林寺ー!)「ほーう、少林寺! 拳法のほう?」(拳法です!)o0(違いがあるのか)「うーん、けどああいうのって若いころからやってる人じゃないとねえ……」(客席:オーケンと同い年(おおー)だから大丈夫です!)「でも、若い頃から、やっておられるんでしょ?」(やってます!)「やってますって言われちゃったよ!(笑) 他にないですか」(客席:盆栽ー!)「盆栽! あれも奥が深いね。 あれって、1億円する盆栽もあるんだよ」オーケン、いちいち博識。ひとつひとつちゃんとエピソード噛ませてくれるのもいいなあ。
終盤は「ジェロニモ」「カーネーション・リインカーネーション」とアップテンポナンバーが続き、「大好きな曲です」とヌイグルマーから「バーバレラ」! 最後のバーバレラ、I want you~は竜さんが担当。そして大阪でははじめてやりますと絶望少女達から「さよなら! 絶望先生」! この曲好きー! 東京のアニメフェス系でしか聴けないと思ってたので嬉しかった! 「腰をさすり苦笑い」のところで腰をさする手振りをするオーケンがキュート! そして本編ラストは「テレパシー」。
~アンコール~
エディがひとりで登場。「えー、今日は一曲、ソロでやろうと思うんですけど」(おおおお)「今日は、大阪のみなさんは、ラッキーです! なんと、今日、この会場に来たら、会場にピアノがあることがわかったんです」(おおおおお~!)「『(聞き取れなかった)』というピアノで。普段使ってるキーボード、これはもちろん、最高なんですけどぉ、やっぱり、生のピアノはぁ、違う物がありますのでぇ、ぜひ、聴いてください! ショパンの、あの、物販で今日販売していますので、今日お買いあげになると、僕の、呪われたような感じの、桜と一緒に映ったポストカード(どんなんだw)が売っていますんで、よければ、そちらもぜひ、よろしくお願いしまぁす! それではっ、聴いてください!」
エディのピアノって普段から綺麗だけど、いつもよりもっと綺麗なのかな?ワクワク(´▽`*)、と、ふつーにニコニコしながら聴きはじめたんですが、音が鳴った瞬間誇張ではなく開いた口がふさがらなくなりました。塞げなかったよ。なななななななななな何、あれ! 「違う物」 どころじゃないよ!! もっとどころじゃない、とてつもなく「違うなにか」だよ! スピーカーからの音じゃなくて、生になると、なんというか、もう、ひとつひとつの音が透明というか、キラキラというよりは音それ自体が光ってる……スピーカーから聞こえるいつものキーボードの音よりもっと! たまげました。エディがオーケンに、キーボーディストではなくピアニストと呼べと言われてた理由が解った気がする。歌じゃないんですけどこれがイチで今回のベストアクトでした、「エディのソロピアノ」です。エディのピアノコンサート行きたくなりましたよ~~!! うっとりどころじゃない曲終了後、エディがキーボードに戻り、メンバー登場。オーケンはハットにオーケンTシャツ。そのまま「ロコ!思うままに」へと繋がります。とてもきれいでした。「22年間やってきて、僕のレパートリーはたぶん200曲以上あると思うんです。その中でも、この「ロコ思うままに」はベスト10に入る曲ですね」と、曲終了後にオーケン。この曲を聴くとなんだか、おだやかな気持ちになれるんだよなあ。あれだけ気持ちよさそうに歌っている、オーケン自身もそうなのかもしれない。
「もう一度ギターを弾いていいかと問うならば。いいですよね、もう一回くらい弾いても」とオーケン、再びギターをスタンバイ。準備中、またも微妙に手間取るオーケンに、客席から思いっきり「ガンバレー」の声が飛ぶ。最初(確か)、1回歌い出そうとして止まっちゃって、「あのね、僕ね、ガンバレーとか言われるよりは、見られてないほうがやりやすいの。だから皆さんも、あんまり聴いてないってていでいてください」と、始まったのは「オンリーユー」! さっきよりはテンポ早め! これもうまい! 途中で謎のタメを入れられたりして(※2番の「オンリーユー」のあたり)面白かったです。「えー、今日は楽器の頂点から底辺までの演奏を聴くことができていますね……楽器やるひとほんっとすごいよ!」……とか言われてますけど、オーケン、すごい上達振りなんじゃないのかなーと思います。Guruをやったとか風の噂で聞くので、また披露してほしいなあ。「ギター弾きながらだと、歌うの気にしてばっかりで、3割くらいの力でしか歌えなかった! だから、今度は全力で歌おうと思います、「オンリーユー!」」というわけで今度はバンドサウンドの「オンリーユー」!「皆さん、今日は、22周年、ありがとうございました。これからも、30年、40年、50年、たってもずっとやっていきたいと思います、今日は本当にありがとう、最後の曲です、犬犬犬犬!」\猫猫猫猫!/「猫猫猫猫」\犬犬犬犬!/「アベルカイン!!」 オーラスは「アベルカイン」! オーケンも言っていたけれど、実質特撮曲ライブと言っていい今日のライブの締めに相応しい曲です! 叫ぶオーケン、叫ぶ観客、怒濤の犬猫コール&レスポンスが終わり、「ありがとうー!」と去っていくオーケン達。流れ出したEDSEは……筋少から、「アウェーインザライフ」! これは是非落ち着いて通しで聴きたいと、空間のゆるまったフロアへ降りたところ、沢山の人がダブルアンコールを求めて拍手を続けていたのでした。
というわけで久しぶりのオーケン&エディ&20thbandが終了です。今日はゼルダヤンガリーバーバレラと、特撮曲の良さを改めて認識したライブでした。他にもエディのソロ、オーケンの弾き語りと盛りだくさんでしたし、あとは何よりオーケンが楽しそうに自由にフリーダムにされていたのが見てて楽しかったです。特撮の曲、もっと他にも聴きたい曲がいっぱいあるので(マリーとかSMとか揉み鞠とか)、できればまたやってほしいなあ……! こちらでも活動も広げて欲しいです! 待ってますよー、オーケン!
セットリスト
キャラメル
ヤンガリー
ピアノ・デス・ピアノ
人として軸がぶれている
パティー・サワディー
空想ルンバ
ゼルダ・フィッツジェラルド
企画物AVの女
♪オーケン弾き語り・あのさあ
SWEETS
ジェロニモ
カーネーション・リインカーネーション
バーバレラ
さよなら!絶望先生
テレパシー
♪エディのソロ
ロコ、思うままに
♪オーケン弾き語り・オンリー・ユー
オンリーユー
アベルカイン
EDSE・アウェーインザライフ