【番外編】2011/7/12 特撮@心斎橋クラブクアトロ
2011/07/12に大阪・心斎橋クラブクアトロにて行われた
「特撮復活!「5年後の世界」発売記念6年ぶりツアー」のライブレポートです。
特撮! 特撮!
ここ、心斎橋クラブクアトロは9月に閉館することになっています。高橋さんもブログに書かれていらっしゃいましたが、2008年6月ににオーケンさん20周年で来られてからここは3年後のクアトロ。
特撮。筋少さんが休みになってからオーケンさんが始めた特撮。何度かオーケンさんのソロで特撮を聴いてはいましたが。バンドとして聴くのは初めて。そうなんです、復活ライブなのですよね…… 入場後、フロアに入ってフロア真ん中の柵、テーブルがあるセンター寄りをゲット。ぞくぞくとお客さんが集まっていきます。
位置取り上、ライブ中大変良いあんばいで見ることが出来たのですが、
クアトロはステージが低いのです、なので本日の視界はずっと
こういう状態でした。この熱気よ!
SEは忘れてしまいました。オーケンさん、ニット帽。あっ、ひびがない!
「特撮です! この曲から行きます、"5年後の世界"」で1曲目から新曲「5年後の世界」。1・2,3・4!とすでに指振りが出来上がっています。引き続いてはリニューアル盤「オム・ライズ(011)」!「グルっとね♪」 がききとれ?なくてちょっと残念(やったのかな)。観客のみなさん踊り倒し、床が揺れる!
今回、オーケンさんの方針はソリッドでシンプルなライブ……とのこと。みんなが楽しんで!俺たちも楽しむ! 今日はコールアンドレスポンスなんかしねえぞ~!! 「でもうれしいからちょっとやる! イエーーイ!!」\イエーーーイ!!/ 確か曲終わってすでにドラムロールがなり出してたはず、「マーチングのリズムで!!」と叫ぶオーケン、足踏み足踏み、♪みつけったかっせっきはほじくるなっ、『Agitator』から「ヤンガリー」!! テンポいい!!
特撮は、とてもアップテンポ……というか、ラウドな曲が勢揃いしている感じを受けます。押せ押せのパワーがスゴイ! 引き続いては「空想ルンバ」、そして『夏盤』から「ロードムービー」。『夏盤』はあまり聴いていなかったのですが、その分新鮮みが上乗せされて、わー、この曲、楽しいぞ! 途中で「パン・パパン☆」とクラップを入れるところ、手拍子と、満員のお客さんが跳ねるフロアの震動がシンクロします! 次はエディのピアノから「アングラピープル サマー ホリディ」。
MCのこと…… オーケンさん、大阪でギターを1本買ったそうです。「ギブソンの!」しかしながら、NARASAKIさんにGibsonのところの字がおかしい、それは"ギブソン"ではなく"ギブサン"などのニセモノではないかと言われたそうで「"s"のところがおかしいって言うんだよ……ホンモノなのに! そんな、ギターを買って冤罪をかけられた……45歳」、すでに登場していたボースカと共に始まる「文豪ボースカ」!! ボースカパートを叫ぶのが楽しすぎる! 続いては哀愁の「パティー・サワディー」から、その無情さをも反転させて覆すような価値観クラッシュソング「ケテルビー」! き、キラーチューンの連発です……! 最後のラララーで振られた手が圧巻。途中の女の人のSEがちょっと聴き取りづらかったのが残念でした(全体的に音がちょっと聞き取りづらかった。場所のせいかな?)
「「ケテルビー」の「ラララー」って長いねえ」(笑)
(ステージが余り見えなかったので確認できなかったけど多分)ARIMATSUさん「あのね、さっきからギブソンのエス、エス、って言ってますけど、「o(オー)」ですから」(ドSキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!)
「ギター持ってきて!」(おお!?)「あの、みなさん手元に歌詞カードを配ってると思うんですけど」(自分たちかと思ったが違う(※当然である))「今回特撮をやるにあたって、みなさん沢山リクエスト下さるんです。好き勝手にくださるんです。でもですね、やる側の都合もかんがえてくださいよー!」(笑)「そんなにいっぱいはできないんです。で、今回大阪に来るにあたってセットリストから外れた曲がありますので、「アザナエル」って曲なんですけど、代わりに僕のギブサン……で弾いたらご満足いただけるんじゃないかと!」(おおおお!) 筋少さんやのほほん学校でがっつり弾かれてたオーケンさんです。エディも「歌うよ」って言われてるし、これは期待が持てる…… … ..? ですが、これが、残念ながらものすごい見事なほどにうまくいかず……途中でオーケンさんの心が折れてしまいました。ありゃりゃりゃりゃ、オーケンさんにしてはめずらしい。まあ、そういうこともありますよね。結局アザナエルはナシ、次の機会にまた見たいですねー。
そんなグダグダな雰囲気に一瞬どうなっちゃうことやらと思いましたが、「次の曲で格好良くやったらなんだかんだで持ち直せるのが特撮ってものなんじゃないのかい!」と入られたのが「ルーズ・ザ・ウェイ」&「ロコ、思うままに」。オーケンさんがルーズザウェイしかかってたものの、歌を聴くとウルっと来ました。最後に声に出して言われた「どやっ!!」(※ママ)でクヤシイなー、って思っちゃったです。カッコイイですよ。
曲終了後どや顔をされたもののやはりヘロヘロっとされてしまったオーケンさん。に、ARIMATSUさん「あのね、つきあい長いから解るんですけど、さっきのけっこうひきずってるでしょ」(2回目のドSキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!)メンバーのみなさん、容赦ないな(笑) オーケンさんがぐだぐだになってMCが長くなると、ナラサキさんやARIMATSUさんは容赦なくドラム・ギターで次の曲行こうぜ!的にせかされます。「そういうのも含めて特撮だよね! そういうのも再現していこう、今」
「特撮に昔から来てる奴は知ってるな! 「猫」って言ったらなんて言うんだ!」\犬!/「犬って言ったら何ていうんだ!」\猫!/「猫猫って言ったら!」\犬犬!/「犬犬!」\猫猫!!/で、次の曲はアベルカインって曲をやるんですけど、どっちを選べど獣のように生きていくだけ……と言ったあとにタイトルコールをやるんですけどこんかいはそのタイトルコールを史上最短で言おうとおもいms」\ドカカッギュワーン/←再現されたw
「アベルカイン」。そうなんですよ。MCの部分がごっついグダグダになってしまったにしても、ここから! ここからの展開が凄かった。海に沈むシトロエン、『ヌイグルマー』から疾走のパワーチューン「バーバレラ」、そのまま間を置かず来た新生版「ヌイグルマー」、そしてその盛り上がりを保ったままの「林檎もぎれビーム!」! "「あいつらにだ!」"での一体感は快感と言うしかないでしょう。林檎もぎれビームはオーケンと対話してる声優さんのパートがそのまま客席側がコールできるパートになるので、盛り沢山。本編ラストは「テレパシー」、先の2曲から少し変わって哀愁曲ですが、二本指で「つー」を差し上げるのが楽しかった。
アンコール待ち。どこからともなく「特撮!」のコールが。しばらく続いた暗闇の中、すうっと登場するのはエディ、おひとり。悲しげな音色が、ひとつぶ、ひとつぶ、暗闇に落ちて行きます。「追想」……が静かに静かにフェードしていった後、残りのメンバーの皆さんが登場、ひといき……長いように感じた……呼吸を置いた後に、積み重ねられて作り上げられる音。ニューアルバム髄一の大作「霧が晴れた日」。きっちりと語られたオーケンさんの語りが、胸にきます。この曲はものすごく情景が浮かぶんです。白いもや。霧。もう帰るときなのかと、不安を覚えて。はかなく消える階段。どうすればいいのか。どう言えばいいのか。曲の世界に飲まれるんじゃなくて、曲の世界の横に立っている。アルバムで聴いても凄かったけれど、ライブで聴くとまた違う。まるで映画みたいだ……
「霧が晴れた日」の後MCを挟んで、「特撮の活動をこうやって再開するきっかけとなった、ある意味感謝するべき曲かもしれません」ということで「人として軸がぶれている」。これー! あれです、アニメのオープニングそのままのフリがやれるのです!! というか、客席を見ててもアニメのOPの"ぶれぶれ手"だらけで、すごい! たのしい!!(笑) 引き続くはフィナーレに向かっての空気が感じられる「ヨギナクサレ」……、そして、そして!! ここに来て! 特撮で一度は生で聴いてみたいと思っていた大好きな「身代わりマリー」!!! 東京でやったって聴いてたけど、ネタバレのためにセトリ全部は見てなかったので、どこでくるんだろうかもうこないのかな今日はやらないのかなと思ってた身代わりマリー! シャランランランラのところで、きらきらっという感じで小刻みに手を奮わせる感じの手振りを前の皆さんがやられていたのでマネしました。そしてマリーでフィナーレかと思っていたら、絶妙のタイミングで入ってきたピアノ! オーラスは「綿いっぱいの愛を」です!!! あまりにすばらしすぎる繋ぎです!!! 起きちゃったまたする?ってところ、入ってなかった代わりに多分高橋さんが謎の叫びを。なんて言われてたんだろう…と思いつつ(笑)大歓声の中、初体験の特撮は終了を迎えました。
終演後、エディのクィーンを追い出しSEに、特撮でもあるとは思わなかった! 清水音泉さんのおなじみのアナウンスも。初めての特撮、オーケンさんの途中ルーズザウェイ状態は珍しかったなあと思いましたが(笑)すっごく楽しかった! 霧が晴れた日やロコとかのバラードもあるけれど、全体的にパワフルな音が叩きつけてくるような激しさ……高揚感かな、ずーっと続く感じが良かったです。最後、綿いっぱいの愛をのアウトロあたりのところで、「この楽しさを忘れるなよ!!」とオーケンさんが繰り返し叫ばれてたのが強く印象に残りました。次回のために、覚えておこうと思います。またやってくださいますよね? 是非とも。
MCおまけ
ステージをウロウロするエディのことをまるでゲーム画面の下で動くポリゴンのようだと表現するオーケンさん。そんなエディ、霧が晴れた日終了後にもステージをウロウロ、オーケンに近づく。「な、なんでそんなに近づいてくるんですか三柴さん」「あのさあ、おれ物販のTシャツ着てるんだけどきっつくってさあ、着替えてきていい?」(爆笑) ダッシュで着替えてこられたエディ、なんでも、特注で2XL(だったかな?)を作ってもらったけれど、「オレもう5Lなんだよね~~。追想弾いてる時にもう肩こっちゃって」本番中に着替えを要請するピアニスト!(笑)
セットリスト
1. 5年後の世界
2. オム・ライズ(011)
3. ヤンガリー
4. 空想ルンバ
5. ロードムービー
6. アングラ・ピープル・サマー・ホリデイ
7. 文豪ボースカ
8. パティー・サワディー
9. ケテルビー
10. ルーズ・ザ・ウェイ(011)
11. ロコ、思うままに(011)
12. アベルカイン
13. バーバレラ
14. ヌイグルマー(オーケンVo.ver)
15. 林檎もぎれビーム
16. テレパシー
Encore
17. 追想
18. 霧が晴れた日
19. 人として軸がぶれている
20. ヨギナクサレ
21. 身代わりマリー
22. 綿いっぱいの愛を!