2012/10/21 「自選!筋少作曲者別楽曲限定ライブ」二夜目@恵比寿LIQUIDROOM

2012/10/21に東京・恵比寿リキッドルームにて行われた
「「自選!筋少作曲者別楽曲限定ライブ」 二夜目 橘高文彦&内田雄一郎作自選曲限定ライブ(連名作、筋肉少女帯名義作は二夜演奏OK) 」のライブレポートです。

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2012.10.21 LIQUIDROOM EBISU
(写真撮り忘れちゃったので会場近辺に貼ってあったなんかのステッカーを。ライブ前の気分としては、いつもこうありたい)

 昨晩の2DAYSから開けて本日! 今日は内田さんと橘高さんデーです。今日は…今日はですね、ありがたくも名古屋に引き続きの神番!m(_ _)mを引き当てていただけまして、降りてからまっすぐ柵に向かって、最前に到着できました。ああああああああ、とてもすてきな眺め(T▽T)。おいちゃんの機材がちかちかしているのが好きです。昨日ライブ終わった後、今日は企画上当たり前のことだけれども明日おいちゃんの曲が聴けないのさびしい(笑)って思っていたんですけれど、橘高さんと内田さんの曲によって作り出される今日という日はどういういちにちになるのだろう??との楽しみももちろんあります。開演前のいつものBGMが、焚かれていくスモークが、いやがおうにも空気を高めていきます。物販で買ったペテンTとぐるぐるタオルに身を固め、ただ静粛に待って……いたところ……「あ、ステージにアレが」お隣の筋肉仲間さんがおっしゃられる声にステージを改めて見たら…ちょwwwwwwwなwwwにwwあwwwwれwwwww 本日、開演時間は。5時。…5時を少し押して、ふわあっと照明が落ちます。リキッドの照明落ちです! 自選曲ライブ2日目、橘高さん&おいちゃんデー、キングクリムゾン「Easy Money」にて開幕! おいちゃんがー、おいちゃんが目の前にー!! ここ、ちょうどモニタ横の空きスペースの前だ、出てこられるときに足元まで見える、やった!! オーケンさんは筋少特攻、橘高さんは黒、うちださんはグレー!! 筋少自選! 作曲者別楽曲限定ライブ2日目、かくして、開幕です! 
 かきまわしが終わり、1曲目に始まるのは昨日のクライマックスチューンのひとつ「釈迦」がいきなりの1曲目!! 当然おいちゃんのペット撒きも大ジャンプもしょっぱなから拝むことができまして大変kakkoii!! この辺で橘高さんが確か下手に来られてスパンコールのきらめく衣装とドレスから覗く両方のおみ足具体的に言うと網タイツに包まれた両太腿とブーツとそれがドレスにくくまれてるのが拝見できて美しいぞオイ!! 釈迦終了後にオーケンさんが「罪の意識で眠れないのかい!」と歌われ、その後にボーカルをパスされるのは本日の選曲二柱のおひとり我らが内田雄一郎!!! 朗々とした歌声でノリノリ、モンキーダンス! 「俺の罪」!! おいちゃんが「おいら~の自慢のエレキ~♪」でギターをちょっと顔の横に持ってこられてかっこいいー! そしてさいごのサビ「かっのっじょっをすてた~♪」ではオーケンさんと内田さんがユニゾンされるのがすごい楽しいのです。わーみなさんもうかわいかっこいいったら!!!

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 「今回作曲者自選ライブということでやっておりますが、今日は橘高君と内田君の日です」(パチパチパチパチ)「想像するだけで首がいたい!」(みもふたもないですが、むべなるかな)「昨日! オレはエディにディスられたんだ! 大槻はランチパックしか食べてないって! そしたら……見てみろぉ!!!」そう、開演前にステージに置いてあるのが見えて、なんだあれって吹いていたのはそう、ランチパックの山!wwww 「俺はなぁ!!! ランチパックに!! 北上コロッケ風とか!! 横手焼きそば風味とかがあるなんて、知らなかったぜぇぇぇぇ!!!」(爆笑)ランチパックがあんなにごろごろしてるの初めてみたwwww オーケンさんがそう言われてる後ろでエディが! エディがついに、大ブログやおいちゃんのインスタなどでUPされていた新兵器「ショルキー」!を猛然と構えられます!!「エディの新兵器!! 次の曲でエディがガンガンに弾いてくれるぜ! それでは内田さん、マイクを渡します」おおっ!
 内田さん「うッス!」\おいーっす!!/「今日は、僕と君(※橘高さん)の日、ということで、ミーと、ユーを、トゥギャザーしようぜ」((笑))「ベースなんか、持ってられるかぁ! カモン、ギター!!」内田さんがベースを置かれて代わりにはこばれてきたのはギター……ぴかぴかしている、黒のレスポール! 橘高さんが「○○○○モデルじゃん! …ってこれ言ってもお客さんわからねーんじゃねえの?わかる奴いる??」ぱらぱらとあがる挙手の中、内田さんは粛々とギターをご準備されつつ「これは、2つ目のピックアップから火が出る仕掛けになっていて」橘高さん「それはモデルが違う」と速攻つっこみを受けておられました(たぶんKISSのメンバー・モデルなんですよね。……というかモデルが違うのがポイントなんだ) 「カモン、エディ!(※だったかな?)モコモコボンボォン!!」 そんな内田さんのアナウンスにより始まりますのはロック! ロック!ゴリゴリロ~~~~ック!!内田・橘高・本城トリプルギターによる「モコモコボンボン」!!オーケンさんは退場されていらっしゃるので俺の罪に引き続きの内田さんボーカルによるモコモコなのであり、さらに上手側にトリプルギターが集合され下手ではエディが吠えるようにショルキーを弾いている、なんだかとてもとんでもない光景であり、それらに併せて両手を突き上げる! モコモコボンボンってかっこいいですよね! 滅茶苦茶に楽しいぞー!! 
 そんなニコニコするモコモコボンボンの終了後、ついに来た!! リキッドルームのフロアに、きらきらした、キラキラした刹那の音が降り注ぐ!!! 本日一曲目の橘高さんチューンにしてのっけから大全力、UFOと恋人より「くるくる少女」!!! 先ほどまでのにこやかな空間から一気に緊張した空間に染まります。今回のくるくる少女、リキッドルームはとてもよく音が聞こえるので、それで気づいたんですけれども、長谷川さんのドラムが! 長谷川さんのドラムが、とてつもない!! 前奏と間奏最後の、あのきらきらした音符すべてに──真に全てにドラムをたたき込まれていて、音源と違ったものに、長谷川さんカラーが全力に出されたものになっているってそのとき初めて気づいて、そしてそのドラム大乱打の中に居るのは表現するならばまさに快感でありました! くるくる少女終了後は照明が落ち、緊張はそのまま。橘高さんの哀愁漂うアコギの爪弾きが響き渡ります。おいちゃんがE-bowをすうっと構えられ、弦に触れさせて、それと同時にオーケンさんが歌われはじめる。一切気を抜かない、橘高さん曲2曲目は「再殺部隊」だ! いつも固唾を呑んで空気を見守る前奏から、いっきに弾け始まる大ヘドバンタイム!!

 再殺終了後確かこのへんでメンバーはけてらっしゃったのかな?「あの~内田君来れる? なにかやってる? 来れない。まあいいや。サポートキーボーディスト、みしばさとーし!」「エディは新しいCDを出したんだよね。ポップなやつ」(爆笑)「ポップなヤツね(笑) 即興ライブをやりまして、それをCDにしたものを出しました」「タイトルなんて言うんですか?」「『堆積と浸食』。今日、後ろで売っているので買っていってください」「あと、内田君と長谷川さんとやってるバンドもあるよね……さんだーゆーぽいずんう゛ぁいぱー!」「カッコイイでしょ!」「雷と、アナタと、毒と、蛇。意味はまぁ……各自考えてください。僕がリハーサルに遊びに行ったら、内田君がエマニエル夫人をうにゃうにゃと歌っていたんだよね」「君リハ全部遊びに来てたよね」「今回も何故か神戸(のリハ)だけ誘われてるの。どうしようかなあ」「旅行ついでにおいでよ!」
 「なんでも、エディはランチパックを食べたことがなかったんだよね。だからランチパックあげたの。そして感想を聞いたら、「……俺、ポンパドールのパンしか食べないから」って(笑)……内田君?内田君来れる?なんか大変なことになってる???(えええ(笑)) いいや、他の人準備できる? それではお呼びしましょう、ギター、橘高文彦、本城聡章~!」

 たしか内田さんも程なく登場されたんでしたっけ、それでオーケンさんがギターを持たれます。オーケンさんが101匹わんちゃんのTシャツを着られてるのですが、「あのね、内田君ときみ(橘高さん)の曲を総合したら僕のイメージではこうなるの」なんで?!(※子犬にしてあげる+1,000,000人の少女ではないかという説をお伺いしました。なるほど)そしたら橘高さんがボソリと「水玉衣装着てこれば良かったな」と呟かれるも、オーケン「えっ?」橘高さん「だから水玉…」オーケンさん「なんで水玉衣装なの?」ダルメシアンだからだよ!!! 説明させるなよはずかしい!!」(笑) オーケンさん、ギターを爪弾かれて、「どうせ(橘高さん)が、この後ギターを激弾きするんでしょう。だからその前にオレが弾かせていただきますう~」最初、「フライミートゥーザムーン」をちょっとだけ演奏されて、その後は、あ、これ「少女の王国」ですね! 橘高さんデーに合わせられたご選曲なのですね、って……歌詞が……歌詞が違う!?(笑)
1021membersyokai.jpg 「ドラムは~コージ~♪ ツーバスを・ドコドコ~~♪ エディはピアノ ポンパードーゥルー♪ ショルキー・弾くよ・メガネにヒゲ♪ こんな6~人で~ お送りしますぅ~♪」 爆笑のメンバー紹介wwwww 「最後はマイナーで終わるんだよね」何回かやりなおされるも、終わらないwwww そしてようやく着地されて、橘高さんに「さあっ! バリバリ弾いてくださいっ!」ニガワライの橘高さんが、ふうっと客席に向き直り、手にはフライングV! 鳴り響く超絶ギターソロ!! 煽る内田さん&オーケン! 下手でどっしり見守られるおいちゃん! 美しい様式美ギターソロコーナーから入るのはつたきゅーから「家なき子と打点王」!! かけあいのコーラス! 緩急と折りたたみとヘッドバンギング! そしてその後オーケンさんがタイトルコールをされて始まったのはこれまた橘高さんメロディ「小さな恋のメロディ」であり、緊張感は続きます。メロディは後半のおいちゃんのシビれるコーラスが格好いいんだよなあ!

 そして、メロディ終了後、オーケンさんが言われたタイトルコールがあまりに衝撃的過ぎて(というかタイトルコールされたのかすら???)入ったところの記憶を覚えていない。おぼえていることは、よもやまさかこの復活後の筋少さんで演奏されるとは思っていなかった曲のイントロが始まったことと、それに対して叫んでいたこと。オペラの歌手が歌い上げるようなイントロはとてもとてもとてもとても!!!!短くて、この曲だと認識し終わった瞬間にもはや首を振り始めるしかない!! すなわちレティクルの橘高さん暗黒ポルカ、「ノゾミのなくならない世界」が降臨です!!!! どどどど、どうなっちゃってるのぉ!!? 本当に有無をいわさず一気に曲に流されるという感じで、演奏されてる皆さんも今までになく強烈で目が離せなくて──あまりのインパクトに、とにかく\ハイッ!/って繰り返し繰り返し叫ばざるを得なかった。ものすごい曲だった、ものすごい空間だった!!! 

▼MC~曲の紹介

 「曲紹介やりましょう。「釈迦」、これは昨日もやりましたけれども僕と内田君の共作です。「俺の罪」、これは内田君ですね。次は、「モコモコボンボン」。これ内田くんなんだよねえ。それで、歌詞が先にあったの」「そうそう」橘高さん「俺カントリー調(エェェェ)の曲もってきたんだけど没になったよ。詞先の曲って、おいちゃんが多いんだよね。」おいちゃん「そうだね。」「銀輪部隊とかね」おいちゃん「そうそう。君(オーケン)の汚い(笑)ファックスを読んで鼻歌で作りました」…(笑)「おもちゃやめぐりも、ワインライダーも、あと、「サーチライト」も!」サーチライトも!っておっしゃられるおいちゃんが誇らしげでうれしそう!「星座の名前が言えるかいも詞先だっけ?」「そうそう」「ええーっ!! 俺あんないい歌詞先に用意してたの!?」自作自賛!

 「それで次は「くるくる少女」。橘高さんの曲ですね。すごい曲だよね。俺これ、最初デモテープ聴いたときは、「ふーん(゚_゚ )?」って思ってたんだけど、作曲が(※レコーディング、かな)進んでいってみんなの手が加わっていったらこれってすごい曲なんじゃないって思ってきた」橘高さん「オレのデモテープはひどいんだよな(笑) ……いや、ホントホント。(デモテープの段階ではメンバーの中で)一番ひどいのよ」「再殺部隊」は、同じく橘高さんで、これはモーニング娘。さんが、筋少の歌を舞台で歌うということを…それで、オレは原作者じゃないですか、だからステーシーズ感謝祭、いわゆるモー娘さん版ののほほん学校的なところにお呼ばれして行ったんですよ。再殺、歌うじゃないですか。ボク原作者だから、ぜったい間違えちゃだめだ!!!って思いながら行って、おれドンまちがいしましてね」(笑)「♪あのね、あのね、……あのね……うわーーーーー!!!」(笑)「それで2回目は間違えるまい!って思って2回目出たんですけど、そこでもドン間違いしまして、僕はそのあと田中れいなさんにあやまりに行ったんです、間違えてごめんね!って。そしたら、れいなさんが「ああ、いいですよ!」ってすごいさらって…………おれあの時ほど腹かっさばいて死にたくなる時はなかったよ!!」橘高さん「あのさあ、さっきのデモテープの話だけど、お前このテープ聴いたときに(よけいな音がなくて?)歌いやすいなって言ってたじゃねぇかよ!」(笑)

 「「家なき子と打点王」は復活後の曲ですね。橘高さんの」橘高さん「そうそう。……なんだか反応薄いな~?(- -) 復活後の新しい曲だからあんまり思い入れ無いオーディエンスもいるんだろ!」きつたかさーん!なんですねられるような感じなんですか(笑)思い入れあるヤツとかやつらがここにいます!!よ!!\ハイッ!/「新しいライブで新譜が売れちゃうのはちょっと嫌だよね」「そうだね(苦笑)」「どうせ売れるならTシャツとかタオルが売れて欲しいなあ(笑)」
 「「小さな恋のメロディ」も橘高さんです。この曲は、デモテープで聴いたとき、とにかく前奏が長いと思った。曲まだ始まらないの!?って思うんだよね。再殺でも間違えたけれど、俺はこの曲でもだだ間違いをした。あのねえ、僕曲の途中でマイク落としたの。「きっと地獄なんだ(ガターン)\わーーーー!!!/」って…………ランチパックツナマヨネーズ!!!!」わーんオーケンさんがキレられた!!(爆笑)客席にランチパックツナマヨネーズが投げ込まれます(笑) この後も何回か投げられてました。 「それで「ノゾミのなくならない世界」。これは、すごい曲ですね。よくやった」橘高さん「よくできました。ほんとよくやったよね。俺たちマジだったでしょ?」(パチパチパチパチ!!!)「この歌は、あ、ちょっと足元にノゾミのなくならない世界の歌詞出して貰えます? って、歌詞見てるのばれちゃう!」橘高さん「みんなわかってるよ!(笑)」「この曲は、ファンをあがっちゃった女の子が、やめてから6年後にそのアーティストと出会って仲良くなるんだけれども、かならずしもそれで幸せになったわけではない、という曲なんだよね。何がすごいかって、この曲を現役でやっているバンドが歌ったのが凄いよね、客観性があるよね」(たしかに…。)「けど、今になって考えると、6年後って歌ってるけど、もう6年って大したことじゃないよね」橘高さん「この曲、94年だからな」……ってことは、もう18年経ってるってことですね!! この曲って当時リアルタイムで聴かれた皆様はどう思われたのかなあ? あと、昨日も思ったのですが、曲紹介をしてくださるのってすごく嬉しいなと感じました。曲の成り立ちとかエピソードがお伺いできるのが楽しいです。他の曲でもやって欲しいな~。

1021u_k_chorus.jpg 「この辺で俺はランチパック休憩を取る!!! おいちゃん、おいちゃんもランチパック食べたことないんだっけ? あげるよー」アリガトという感じで横手焼きそば風を受け取られ(たんだっけ??)、おいちゃんも退場……っておいちゃんエアランチパックをもぐもぐと食べられながら退場されてます。かーわーいいなぁもう!! ……と、いうことは、ステージに残っていらっしゃるのは、内田さんと、橘高さん! 
 「今日は、僕達の日という事で、2人で歌わせていただこうと思います。この、特別に! 作ってもらった、ワイヤレスマイクでね」 おお、内田さんと橘高さんがワイヤレスのマイクを持ってセンターに来られてる~~!! ということで、エディがポロポロと爪弾かれるイントロは、これは、最後の聖戦から内田さん曲で「山と渓谷」ですね! と、内田さん、♪「ひ~さ~し~ぶ~りね~」と歌われたところで、ちょっと止まって、「ご、ごめんごめん、もう一回もう一回」と。エディはピアノを奏で続けられる自然なフォロー、その間に水を補給される内田さん。「ごめんね。ノゾミのなくならない世界で\ハイッ!/って言い過ぎて」(確かに)橘高さん「おまえら、こんなに慌ててる内田雄一郎を見たことがあるか?」うん、ある意味貴重なのかもしれない(笑)それで、調子を整えられた内田さん、そして橘高さんによる「山と渓谷」です♪ 2回ある「やまびこ」のところ、最初はオーケンさんが「やっほう!」と登場なされたはず。確か。それで2回目のところで待ってました、おいちゃんがご登場! 客席、そしてドラム台の長谷川さんに向かってもヤッホー!と言われて、みんなでヤッホーヤッホーのこだまがえし! たのしい~♪ 
 「山と渓谷」が終わって、しばし暗い中で皆様がたたずまれたあと、次に始まったのは本家本元「少女の王国」です。少女の王国は美しいです。ひとつ新しい発見があって、昨日に引き続きおいちゃんの手元を拝見させて頂いてたんですが──最後のハモるところ、おいちゃんピックを使われてなくて、指弾きをされているんだ!(※いや他の箇所もそうなのかもしれなくて見れてないだけなのかもしれないけれどここは特に!) これがあのやわらかな音色を生まれていらっしゃるのかしらなどと思っていました。おいちゃん、曲中の「あの地球も」のところですうっと天を指さされるのもカッコイイ。

 「おまえらうっとりしたかー!! 終盤ですのでね、このままちゃっちゃっと曲行って良いですか?」とオーケンさんが短くおっしゃられ、そしてここから後半、筋少タイム──"ものすごい"筋少タイムのはじまりだ! 一番手は「ツアーファイナル」! わーい復活後の曲は嬉しいですしテンションがさらにアガっちゃいます! これはっていうかこれもおいちゃんがぐーーってタメられるところが見所なんですよねえ「きっとまた、あえるよね、きょうのよに、そのひまで、まだすきでいたら」(※好きでいるからここに居るんだよなあって、この曲を聴く度に思うのです)。ツアーファイナルは上手の方で橘高さんがドレスを翻しものすごいダイナミックに動かれてたのも視界に入って、凄い、と思った。ツアーファイナルの次は内田さん唯一にして秀逸なるつたきゅー曲「レセプター」がここで! これの楽しさは折り紙付き! 前奏ですごいかろやかに弾けられる感じのアクションをされるおいちゃん、バーン!とにぎやかな感じで始まって空気は移り変わりおいちゃんのギーーーーン!という機械音のようなギター音の中でのオーケンさんと内田さんの鬼気迫るかけあい、その後ふっと空気がメロウになって空間に響くエディの音とおいちゃんのギターの中でたゆたう。オーケンさんの「愛とやらを見たものはあるのか?」という問いの中、もう一回空気が弾けてごっちゃごちゃになるのです! 曲の展開がほんっとに楽しい~!! さらに筋少タイムは引き続き、レセプターの次にやってきたのはなんと!!!! ノゾミちゃんが来た日にここここ、これも来ちゃっていいのか!?! 「詩人オウムの世界」!!! すごい、すごいよすごいよ今日のライブ本気で凄いよ!!! 橘高さんの唯一無二のお城が建ってる、建てられている!!! ただただ演奏陣の迫力に飲まれた中、間奏にてオーケンさん「イエーーーーイ!!」\イエーーーイ!!/「ヘーイヘイヘイヘーイヘイ!」ここで学園天国!?と思いながらも、学園天国ですらオウム的なマイナー調の学園天国(うまく言えない)になっていて緊張感は切れず、たまげて、そしてそれに続く、オーケンさんの長尺語りがもんのすごくカッコよかった!!! 
 そして、そして、そしてですね、オウムの後にオーケンさんがタイトルコールされたのは、ああ、嗚呼、嗚呼!!!! ここまでの展開のすごまじさに大満足でいっぱいの心だったのでこれ以上のものが来るって思ってなかった、けどずっとずっとずっと待ち望んでいた、よろこびがギターと共に炸裂する、そう、大好きな大好きな曲、「トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く」!! もう、もう、言葉に出来ない!!! 橘高さんが思い入れについて仰っていたけれども、思い入れのあるなしで言うならばトリフィドは私にとってトップクラスの曲で、筋少を好きになれてよかったって喜びをこれほど象徴する音楽はなくって、イントロから最初の歌で橘高さんのギターが高く奏でられた時にもう頭が真っ白になって泣きそうになったんだけど、同時に凄く嬉しくて嬉しくて幸せでならなくて、曲中3度ある、トリフィドコールを逃すまいと力一杯叫んでた。そしたら、この大好きな曲の中で、気のせいかもしれないけれど、おいちゃんがふわって、にこってしてくれたような気が……、ああ、ああ、筋少さんが好きでよかった、おいちゃん!!! 筋少さん!! 大好きだよ!!! 全身に喜びが染み渡る、そんな大好きな大好きな、大好きな時間が終わったあと、オーケンさんが「最後の曲です」と仰られてて、……トリフィドがラストじゃ、ないんだ??って、あまりの幸せさに回らなくなってた頭でぼんやりと考えていたところにコールされた曲は、
 …………くるくると、再殺と、ノゾミちゃんと、オウムと、そしてトリフィドが来たのに、この曲がまさか来るなんて、
 ここで聴けるなんて、思ってなかった。嘘じゃないの?って思った。
 ありえない、本編ラストは、レモンDVDの看板曲であり内田さんの長尺、
 「何処へでも行ける切手」──
 ステージの端に複数のアコギを使い分けて奏でられる橘高さんが見える。おいちゃんが、一音一音丁寧にあの空気を表すメロディを爪弾かれるのが見える。リキッドの空間に伸びるオーケンさんの声。「闇の右手に~」あたりで、おいちゃんのギターの拍子がリズムの裏を埋めるような拍子に変わるんだけど、その音色が本当に本当に大好きで、そして最後は、壮大なアウトロ、おいちゃんがぎゅっと髪の毛を掴まれるような感じで感情を込めてらっしゃって、その後、盛り上がったところですべての楽器がふっ!!と止められて! その余韻が詰まった空間に、しばらく会場が、会場「全体」が、まるで呆然としたかのような沈黙で、そこからああそうだ、終わったんだ、という感じで我に返ったようにぽつりぽつりと湧き起こり始める拍手。凄い。凄すぎるよ───!

本編終了。アンコールをただただ望むクラップ、メンバーを呼ぶ声! 声! 声!!!

 
~アンコール~

 みなさん登場です。オーケンさんが椅子に座ろうとされて、「何で座るのかって? 疲れたから(笑)」とああ身も蓋もない(笑)そりゃあ、あれだけのことをやられたら、そうですよね。「立ってたほうが良いかな。立ちますヨー!」と席を立たれたオーケンさんの後ろでおいちゃんがてしてしって歩いて行かれて、ちょこんとオーケンさんの椅子に横座りされて(笑)そしたら下手から橘高さんが歩いてこられて超楽しそうに座られてるおいちゃんにドーン!ってヒップアタックを仕掛けられて「うわぁっ!(笑)」ってなるおいちゃんに、「ごめんごめん(笑)」って感じで寄って行かれてぽむぽむって肩叩かれたり組まれたりでああっギターズのじゃれあいが発動!!かーわーいーいー!!(ゴロンゴロン)
 「おいちゃんね、あのね、最近筋少、若いファンが増えたんだよね、ありがたいことだよね」うなずかれるおいちゃん。「若いのに、みんな道を踏み外しちゃって、これからどんどん差別されちゃうね」ドイヒーwwww そしてここで告知だったのかな?「おまえら耳をかっぽじってよく聴けよ!!!」曰く、すかんちさんとやります、ぴあフェスも出ます。ももクロちゃんとコラボをするがももクロちゃんにはあんまりメリットがないよなって話は今日だったっけ?昨日だったかな?? 大阪でも12月にやります。「そして! 筋肉少女帯年内最後のライブが決定致しました! 12/23、恵比寿リキッドルーム!!!」恒例の年末ライブがここでついに発表!!! やったぁ!!! わーん、こんなに凄いもの見せられたんだったら行くしかないよー!と思ってる中、そういえば、昨日は1回もタカミネを持たれていなかったおいちゃん、今日は開演前のセッティングされてるときにステージにタカミネのお姿がちらっと見えたから、どの曲で使うのかなあって思ってたタカミネが出てきた! 何の曲かな、タカミネ出てきたってことはアコースティックコーナーかなあ?と思っていたら、うわあっこの曲もバンド編成でやっていただけるの!! おいちゃんとオーケンさんツインボーカル橘高さん曲「青ヒゲの兄弟の店」ですよぉお~~!! ああ幸せ!! 「潰れそうだ!」の後においちゃんがぜったい「ウォイ!」ってシャウトされるんですよね~~♪♪ かっこいいー!!そしてそのままおいちゃん(…あ、歌詞カード蹴られた)がタカミネを構えられたまま、で、合ってたよね?? 始まるのは内田さんプログレッシブ全開、筋少トラディッショナルでありながら新生の大公式収録版「福耳の子供’08」です。これは、ひそかに好きで思い入れのある曲で久しぶりに聴けてとても嬉しい。ずっと息をひそめてるようなひそやかな緊張感から、間奏で繰り広げられる疾走感のあるバトル的な「やりあい」がすごいのだ。内田さんの曲はレセプターもそうですけど、とにかく緩急のつけられかたが凄いなあって思います。
 1021lunchpack2.jpg 福耳終了後、オーケンさんが「内田!! 何故コレを選んだーーーー!!」非常に真剣な顔をしつつ叫ばれてですね、始まったのはUFOと恋人から大問題曲「タイアップ」!!!!(爆笑) さっきの本編後半からココに至るまでのシリアスな空気が一気になんか凄く変な方向に。すごい聴いててニヨニヨしちゃうんですよね。だって、さっきのノゾミちゃんじゃないけれども、現役で今やってるロックバンドの皆さんがこの曲を歌うって、とてつもなくロックだよ!!(笑) ニヨニヨしながらタイアーーーーップって叫んでたら、1回回って間奏のあたりからか、オーケンさんがいきなり「ランチパーーーーーーーック!!!!」って歌われてすでにタイアップじゃなくなってる!!!(爆笑) ものすごい勢いでステージ上のランチパックを客席に投げ入れ出され、ああっおいちゃんまで! おいちゃんまでお声は聞こえなかったんですけれどもその口の動かされ方音が一節増えてますね、あああ、"ランチパック"ってうたってらっしゃっちゃってるんですね!!??wwww この曲は今までとは別の意味で凄いお客さんとの一体感が……ああおかしすぎる……wwwww そして楽しい!!(笑)
 タイアップのすごい意味での迫力に飲まれながら、〆のオーラスは、こうくるか~!のここで「イワンのばか」!! 定番かつ王道かつ代表曲がオーラスです!! イワンでうわーってなった後に、わーってみなさんそれぞれにご挨拶されてて。おいちゃんがキャパリソンを前方にもう一回(一回目はたしかトリフィドのあとだった(トリフィドで使われたギター触れたってぼんやり思ってた)その時はネックを触れた)さしだして下さったのでもう一回手で支えさせていただきます!ああ、これがデリンジャー!(※若干機材フェチ) その間に下手に回られてご挨拶されるおいちゃんが戻ってこられたのでキャパリソンをお返し(何かそのとき客席に向けて一言仰られたの見えたんだけど聞こえなかった、なんだっけ……?)し、ステージに上がられた時にビールの差し入れが。「おおっ!」という感じで嬉しそうにスーパードライをステージ上にて飲み干されるおいちゃん!! ステキ! 確か内田さん橘高さんもこっちにきてくださったのかな、そして皆様上手にハケられるので、その時にエディが降りてこられた時に手に持った紙コップからおやつを大量に客席に撒かれてました。それで橘高さんが最後に「大槻ケンヂ!!」ってオーケンさんのことを紹介されて、みんなニコニコしながら上手の方にハケて行かれて、そして、作曲者別2daysはこれにて終演を迎えたのでした。

 今回は…今回はとにかく凄かった!!! 惜しみなくという言葉が間に合わないほど連続で繰り出されるレア曲は去年の年末リキッドでの、レティクル銀輪サーチライトロザリアコンボ並みの──いやそれ以上!の衝撃、でした。曲にもっていかれるどころの騒ぎではなかった、むしろ、神がかっていて、このライブに居られて良かったなあってすごく思いました。大阪と年末のメニューがどうなるのか気になるんです、だって、もう一回今日やった曲聴けたりしたらすごい嬉しいなって、思っちゃう。期待できちゃう! 2日間、40曲、カブリは釈迦のみという超絶メニューをこなされたおいちゃんも橘高さんも内田さんもオーケンさんもエディも長谷川さんも改めて本当に凄い。すばらしいようー!!! ものすごい2日間を、ありがとうございました!! そして時は動き出し、ぴあフェスからの年末ライブラッシュだよ~~!!

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セットリスト

OPSE~King Crimson「Easy Money」

1. 釈迦
2. 俺の罪
3. モコモコボンボン(※内田さんギター+エディの秘密兵器ショルキー)
4. くるくる少女
5. 再殺部隊
6. ギターソロコーナー~家なき子と打点王
7. 小さな恋のメロディ
8. ノゾミのなくならない世界
9. 山と渓谷(※Vo.内田さん&橘高さん)
10. 少女の王国
11. ツアーファイナル
12. レセプター(受容体)
13. 詩人オウムの世界
14. トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く
15. 何処へでも行ける切手

Encore
16. 青ヒゲの兄弟の店
17. 福耳の子供'08
18. タイアップ
19. イワンのばか

おまけ1:オーケンさんのギターじゃかじゃーん!にお手持ちのギターにてじゃかじゃーん♪と応じられるおいちゃん。一聴、オウム返しだったためか?オーケンさんの相手をしてあげていると取ったのか?橘高さん「みんな大槻に(※大槻を?)甘やかされてんだよ!」なんだこの皆様かわいいぞ!!!知ってる!!
おまけ2:「この曲は長谷川さんが好きなんだって。休めるから」って言われてあの曲で!!!?って驚いた曲があったんだけどどの曲だったかな。昨日だったかも知れない……。長谷川さんすげえ。長谷川さんも(そしてもちろんエディも)おつかれさまでした!