2013/6/22 メジャーデビュー25周年記念「4半世紀」@中野サンプラザ

2013/6/22に東京・中野サンプラザにて行われた
メジャーデビュー25周年記念「4半世紀」のライブレポートです。

-------!!CAUTION!!--------

<<<本レポートは、後日発売予定の本公演DVDのネタバレを多分に含みます。ご了承の上、ご覧ください>>


2013.6.22 中野サンプラザ

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 中野駅に向かう中央線に乗り、駅にさしかかるころ、そうだ、携帯で目的地への道を調べなければと思うまでもなく車窓から見えた大きな建物。筋少復活の聖地である中野サンプラザ。はじめて筋少のライブを映像としてきちんと見たのは中野サンプラザの復活ライブDVDで、その映像を見て、なんてこの方々は楽しそうなんだ! と思って、それからライブに行ってみようと思った、そのライブが行われたのが、ここ。来るのははじめてではなくて、ファンになりたてのころに上京したときに聖地巡礼!と思って写真を撮りにいった(笑)その場所で、ライブが! 今の筋少さんのライブがある!

 jsパンケーキカフェにてライブ前の糧食補給を行って、サンプラザ物販列へ。物販開始の4時前に行ったらさすが!ものすごい長蛇の列でびっくりでした。しかも購入して出てこられる皆様をみていると、トートバッグの出来がよい。容量が大きい!! これはライブのお供にピッタリですね。というわけでタオル、トート、ゆのみ、バッジを購入し、ホール公演なので、慌てることなくサンプラザを見上げながら開場を待ち、入場、さらに客席が開放されるまで少しだけロビーで待ってから、ついにサンプラザの中へ足を踏み入れます。


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 うわーーーー!!!! 広い! 天井が高い! ドレープが美しい! 鉄骨のフレーム、客席、広い二階席、カメラ、ステージ……ステージ中央に赤く輝くおおきなおおきな筋少ロゴ……!! 会場を包むSEは「サイン」で、普段エンディングに使われている曲だったから、あれ、って思いつつも、ステージの空気感に興奮して、会場のセットをメモ書き。ステージの周辺にはカメラマンさん。後ろを向くと、クレーンカメラだ!! これはDVD収録ですね。やっぱりですね!! なにもかもパーフェクトだよと思って、ひと段落ついて、もうすぐ開演ってところで、聞こえてきたのは”21st Century Boy” これは、オープニングに使われた曲だ。そして、次に流れてきたのはEL&P"The Score”、武道館後の追加公演でオープニングに使われていた曲だ。もしかして、このSEは、OPSEの総集編なのでは。そう思っている間に、あの"エルサレム"が流れて……次に”雷神”がかかったとき、自然とリズムに合わせて拍手が、満員の観客席から鳴りはじめる。じんわりと感動。ライブのOPを飾ってきた数々の楽曲の導きの元、25年分、4半世紀が、ここに集結する!! 雷神の音が大きくなって、客電が落ちるそのときが、ついにきた!!!!!! 『中野サンプラザ、4半世紀』!! ここから!! ここからはじまる!!! 

 暗闇のステージ歓声の中登場されたのはエディ!!! 青紫色の照明に照らされて奏でられるのは「黎明」……… はじまりをつげる美しいメロディ。この曲の中、客席が、いろいろな思いがきっと、みなさんの中に渦巻いていたと思います。美しきピアノの旋律の中、下手側から登場された長谷川さんが、内田さんが、橘高さんが、おいちゃんが、オーケンさんが、位置について、オーケンさんが正面を向いてピアノを煽り煽り煽り…… かきまわし!!!! 

 ステージにライト!!! 長谷川さんの大ドラムロールから始まる開幕曲は「サンフランシスコ」!!! 橘高さんと内田さんはニューご衣装、おいちゃんは上だけニューご衣装で下は黒! オーケンさんはバンダナをかけられていなかった! 
 
 「我々が、我々が、筋肉、筋肉筋肉少女帯です!大事なことなので3回言った!!(笑)「今回はデビュー25周年! いやー、25年やってきて、こんな近所でライブができるとは思わなかったですね」内田さんとうなずかれる(笑) 「言いたくはないけれどもみなさんのおかげですよ!ぱちぱちぱち! 1Fに、2Fに、そして全部のお客さんにふたたび、コールアンドレスポンスを求められるオーケンさん。このあたりで、今日はDVDシューティングをやっているとの発表があらためて。また追々発表しようね、とのことで、次の曲は4半世紀からの選曲1曲目がきました、「くるくる少女」!! おいちゃんがここでくるくるって頭の横でされてた気がする、カッコイイ!! ああたしかにここでみているものは夢じゃない! くるくる終了後間髪入れず唸る橘高さんのギターも夢じゃないぞ! くるくるに引き続くはおいちゃんチューン「機械」!!! なんかもう、やるってわかってたんですけどホントに感慨深くて。美しい切迫(音の美しさ)感にうるっときてたら、おいちゃんがご演奏されながら歌われていたので、いっつも歌っていますけれども合わせて歌ってみてすごい楽しさが増幅です。「25年間やっていたらラップのようなものもやっちゃうぜー!!」と始まった復活後からの初選曲は復活後の筋少ライブの名物となったといってもいいでしょう、これをサンプラザで聴けているうれしさ、「ワインライダー・フォーエバー」!! これ、これがエンジェルDVDに続いて映像化されるの嬉しすぎる! それに、ホールの空間で好き放題に踊れることがこんなに楽しい曲もなくて、ラップパートでおいちゃんがいざなう「な・に・をう!」に応える下手のワレワレ! 「文字はぁ!」でゆっくり指を下に下げられるおいちゃん、ああおいちゃんおいちゃん。なんだもう今日はいつも以上においちゃんが見たくて。いやいつも拝見しますけども──かっこいい、かっこいい!! ウッ・ハ!の手振りをやるのがすごく楽しい! 

 「中野駅の北口の方見た? すっごい変わったよねえ。さっきも言いましたけどボクは家が近所なんです。内田君のおとうさんの事務所がこのへんにあったよね!」内田さん「あったあった」「そこで筋少のチラシを勝手に刷って怒られたんだよ」「空手バカボンだね。100枚刷った」「あれは怒られたね」ほのぼの。「それでボクは家が近所なんですけど、もうボクの老いたる父母がやってきまして、リハ中でワインライダーで「ウッ!ハッ!」(気合)ってやってるところに「大槻さん、ご両親こられました」って言われて「あっスイマセン」ってなった」「それで両親に見に来てくれたの?って言ったら「見るワケないじゃん! 筋少はうるさいから! それに中野サンプラザの2階席は揺れるんだよ!! どうせなら+++の山の++ホールでやってほしい」と会場にダメだしまでされました……そういうわけで差し入れの赤飯おにぎりがあるのであとでみんなで食べてください」(笑)

 「今回のライブはDVDになるからお前ら2割増しでキャーキャー言うように!!」\キャー!! キャー!!/「もうMC全部カットするから!!!」\ええええええ/「ナタリーとかでMCだけとりあげられて筋少がおちゃらけたバンドだって言われるからカットしようかなって思って」ええええええw

 たしかこのあたりで筋少はすごいみんなにエネルギーを与えていますよ!!! だったかそういう話になって、「じゃああなたがたはわれわれになにをくださるんですか!!」って言われて、「我々に、声援をください! 1Fイエー! 2Fイエー! みんなイエー!!」そこから、「差し入れに甘いものをもらいます! たくさんもらいます!甘いもの苦手でも全部食べます! すごくがんばってたべます!」でも、他にもおれに何か食べさせてくださいよ、いやもうこの先予測ついてると思いますけれどもってセルフツッコミの流れからの「日本印度化計画」! サンプラザの空にピックシャワーが舞い、おいちゃんのものすごい勢いのカッティングの音がとってもはっきり聴こえました。そして、印度のあとに会場を包んだのはブランニューおいちゃんチューンのイントロだ!! 妖精襲来「妖精対弓道部」!! この新曲を、この広いホールでもう一度聴けるとは! やってみたかった動きやおどりをやって楽しかった! オーケンの歌詞が一部えらいことになっていましたがぜんぜんOK。いぬいていぬいていぬいてこころまーでーの高揚感からサビの流れ、そこからそう、そうだったのです、おいちゃんの「思い焦がれて貫かれては」 ここ!これおいちゃんが歌われるのでしたよ!!! そうだったことを思い出して期待感がいや増しの状態で「人形のためのワンピを着てる!」がすぐに来てもうかっこいいー!! こまかく可変していくテンポに体を揺らしていって、間奏の盛り上がりがこれもまた生だからエディのピアノがとても美しくて、橘高さんのギターがサンプラザの空に高く低く唸った後に、おいちゃんと内田さんによるステージの左右から炸裂する「VS」コール!!! この瞬間の緊張感がものすごい格好いいのです!!! 盛りだくさんの展開を最後まで堪能!!  弓道部の後は「物販に貢献しろよー!!!」とのコールが来ましたらば足下の(いやもうなんかすでに席がずれてて足下にはなかったけどさ)の荷物から購入した25周年タオルを引き出します、タオル振りソング「これでいいのだ」! 

 今回、間奏でなんとメンバーが退場! オーケンさんとエディ、長谷川さんのみが残られます。

 「筋肉少女帯はメジャーデビュー25周年です! 同期には、ジュンスカイウォーカーズ、アンジー、レピッシュ、お笑いでは、爆笑問題さん、アニメでは、アンパンマンさんがいらっしゃいます!」アwンwwパwンwマwwwンwww「みなさますべて! 社会に貢献されたみなさまばかりだと思いますが! 筋肉少女帯は!! メンバー全員がステージにいない中!! ボーカルが! お客さんを盛り上げようとしているわけですが! そんなボーカルのために「あまちゃん」」あwまwちwゃwんwwww「…の小泉今日子さんがやっている「学園天国」のコールアンドレスポンスを! メンバーがおきがえして戻ってくるまでの間に! していただけると問うならばー!!」しかしこの段階で内田さんがすでに後ろに戻って来られてて微妙に気がついていないオーケンさんw「あっ内田君戻ってきたの、じゃあ一緒に煽ってよ~!!」って、内田さんがコールするの?!…って思ったけれどもそういうことはなくてw オーケンさんのコールに答えるレスポンスに合わせ内田さんがぐねぐねん!♪♬とベースを奏でられます。ほどなく黒ジャケット×ヒョウ柄にチェンジされたおいちゃんと、新人白黒かな?にチェンジされた橘高さんがいらっしゃって、タオルを取り出し、恒例タオル回しタイム!!! サンプラの空に舞う無数のタオルです!!

 「そういえば、橘高さん、ありがとうございます」???? 橘高さん「あのね、大槻と内田とエディが、昨日、デビュー25周年でしょ。それで俺ね、みんなにメールしたのよ。"25周年おめでとうございます"って。」おいちゃん「あれまぁ!」 オーケンさん「25周年の時になにをやっていたかというと、俺仕事で映画見なくちゃいけなくてさ、「セブン」「ミスティック・リバー」ってそれはもうひっどい内容の映画でね、くらーくなっちゃったから俺その足でドンキに行ってふとん乾燥機買ったのよ。そこに橘高くんからのメールが来たの」(※たしかこういう大意だったはず)「あー橘高くんからのメールだ、またダメだしのメールかなあ、ライブの時のパーセンテージを○○%から○○%にしろとかいう話を」くわしくわからないけど大人な事情の話なのか、橘高さんめっちゃピック投げられてw全体的に間の内田さんに当たって内田さんが大とばっちりwwww そしておいちゃん側まで飛んできたピックを拾ってジャケットの胸ポケットにINするおいちゃんwwww かわいいwwww 

 そんな巻き込まれたうちださんが25周年記念の日になにをやっていたかというと、「あの、僕はですね、ずっとドラクエやってまして」(爆笑)「1日中ずーっとやってまして、大事なレベルあげg」オーケンさん「あのね内田君!! ボクが25周年って肝心要の日にひどい内容の映画を見て、ふとん乾燥機を買いに行ってふっかふかのふとんで寝た、っていうのはMCとして成り立っているけど! 君がゲームをやってレベルがあがったり下がったりだってのはだれも興味が、今レベルは下がらないよって言われた」(爆笑)内田さん「…その、大事なボス戦のところで、携帯が横で鳴ってですね、"うぉ、大事なメールだ、でも、ボス戦が、"……って思ってたら…負けちゃった」橘高さん「それでね…これどうせカットされるから言うけれどさ、オーケンからね、なんて返事来たと思う?」*「ありがとうございます、明日は精一杯楽しもうと思います」って返事が2、3分で来たのよ! けど内田がさあ。オレ今日の朝までずっと携帯気にしてたのに」内田さん結局返信されなかったらしいwwwwww しょんぼり橘高さんかわいいwwwww橘高さん「大人だなあオーケンは!って思ったよ」(がっかり) 慌てて内田さん「いや(ぼくは)コドモですけれどね! コドモですけれども!  君と僕は長いつきあいですので、目と目で語るn”#$$%」などともごもごされてたのがおもしろかったですw そこにおいちゃんが、「橘高くんはね、facebookにもお祝いのメッセージをUPされてましたヨ」と橘高さんのフォローをされたところ、オーケンが「ええっ橘高さんフェイスブックやってるんですか!? ジャパメタはフェイスブックなんかやらないんじゃなかったんですか!」「外タレは世界に情報を発信するんだよ!!!!(だっけ?)」「オレはジャパメタって言っただけで外タレとは言ってないよ!!」おなか痛いwwww

 「おいちゃんもやってるんですか?(facebook)」「やってますよ!」ニコニコおいちゃんに、オーケンさん「おいちゃんは昨日なにやってたんですか?」「えっとね、ボクは」(オーケンさんかぶさる感じで何かおっしゃられる)「あのちょっと、きいてくれます?」(爆笑)「きのうはね、全国回転寿司巡りを見ていました」オーケン「えっ」おいちゃん「全国回転寿司巡り」オーケン「それどこでやってたの」おいちゃん「えっ。どこでって、テレビで」腹筋が痛いwwwww けどおいちゃんクラスタは知っている! おいちゃんが日付変更の頃何をされていたかということを!∩(´∀`∩)

 このへんだったかな、「25年見てきてくれた人いる?」と会場に尋ねるオーケンさん(いらっしゃった!! 神である!!)「それじゃ、それよりも前、ナゴム時代から見てくださってる方いらっしゃいますか??」(いらっしゃった!!! やっぱり神である!!!shine) 「それじゃあ、ぶっちゃけ、再結成以降から筋少見てくれたって人」(わたしだ!!!(挙手挙手!!))ファンの皆様すごいそれぞれでよかったなあー。再結成のところでどれだけ手が上がってたのか確認しそこねてしまった。「じゃあ、一時期、氣志團に浮気してたひと~」(笑)「ゴールデンボンバーに行こうかなって思ってるひと~」wwwww「それじゃあ、聖飢魔IIとかけもちで見てきた人~~~」ぱらぱらぱらと手が挙がる会場「一番多いじゃねぇかよ!!!」wwwwww

 「この曲もあと30年すれば本当にじーさんが歌うことになるでしょう。みなさんでうたってくださいねえー」と始まったのは「じーさんはいい塩梅」です。おいちゃんがうきうきと楽しそうに踊られたり天を指さされたり。みんなそれぞれに楽しく踊ってる光景がすてき。じーさんの後、常の流れでいうとなごやかなゾーンからいっきに暗くなるか、と予測したのですが、その予測の思考は、おいちゃんのお手元に運ばれてきたギターを見たときに停止しました。なんと!! おいちゃんの手元に運ばれてきたギター、ストラトでも、キャパリソン・デリンジャーの、どちらでもない! 黒のボディは私のギターの知識が間違っていなければ「レスポール」!!! 「香菜、頭をよくしてあげよう」。今回はホールだったこともあって音がよく聞こえて、おいちゃんのニューフェイスギターから奏でられる音は、いつものストラトの音よりも、もっと輪郭のはっきりした、新鮮で、、みずみずしいというか、鋭い音だなあと感じました。

 ──そして、2段仕掛けのなごやかゾーンを経て、ステージがふっとくらやみにつつまれ、じわりじわりと重く打ち鳴らされるドラム。知っての通りの大絶品の、4半世紀版の「孤島の鬼」がはじまる!!!! 圧倒的な演奏ももとよりすばらしかったのですが、なにより言及するべきは、サンプラザという会場の利をとことんまで生かした、ものすごく格好いい照明演出!!!! イントロから、内田さんのベースが唸って、最初のエディのピアノがきらめくところで、放射状に広がる光が会場を照らして、まるで違う空間に、水の中に紛れ込んだようだった。そこだけにとどまらず、その後も演奏に合わせてくるくるとステージを、筋少ロゴを染めあげていく照明と演奏の作り出す空間といったら、見入って、圧倒させられざるをえなくなって、ただひたすら絶句、そして「よいしょー」に応じて腕を振り上げる緊張かつ熱狂の8分間、エディのピアノの旋律に湧く拍手、そして拍手が鎮まり、沈黙───そしてそれを破るオーケンさんの「鬼!!!」のシャウトの神懸かりっぷりといったら!!!! な、なんてものを見てしまったんだ!!!! すごいーーー!!!!

 「いやあ、孤島の鬼やりましたけど、筋少ってうまいねえ!!」すごいよすごいよう!!!!「あれだよ、まんが道で○○が○○○を食べたときみたいに「ンま~い」っていいたい」ズコーwwww「あのねえ、でも僕段取り間違えまして」???どこが!?と完璧だった演奏を思い起こしつつ驚いていると、「実は「じーさんはいい塩梅」の前で、みなさま足腰もつらいと思われるんで、孤島の鬼までの間座ってもらうつもりだったんです・・・なので今からみなさん座ってください」座らされるwwwww
 
 サポート紹介。エディ!「エディ25周年おめでとう」「ありがとう。でもオレ筋少やめてよかったわ「えっ」「だってあれだろ、内田からあのあとの筋少スケジュール聞いてよ、オレ絶対できねえなって思ったもん。死んじゃうよ!」それでどういう流れか失念してしまったのですがエディの衣装の話に。「オレリハの時にDVD撮るからって聞かされてさあ~~あわてて衣装を買いにいったわけ。これ、レディースなんだけど、19号!!! 下が、ワンピースになってるんだぜ!! それに、日本を印度に…しておくれ」しwてwおwくwれwww「……とか君が歌ってるから、オレこれ下にはいてるのインドのズボンなんだぜぇ!!!!」とキーボード台から降りてこられてワンピースの裾を翻しカメラの前で激烈に暴れられるエディwwww すさまじいあばれっぷりに足下の靴まで見えてしまったwww!!
 

  そして長谷川さん。「僕さっき段取りを間違えたって話をしましたけれども、本当は長谷川さんに振るつもりだったんです!!! みんなが座ってるところに、「おまえらなんで座ってるんだよー!!!」って言ってもらうつもりだったの」長谷川さん心の底から「振られなくてよかったあ~~」(爆笑)オーケンさん「なんでですかー!! 長谷川さんならできるでしょう!!」「できないよ! オレドラムしかたたけないもぉん」オーケン「いやできますって! 言ってみてくださいよ」長谷川さん「ムリムリ! オレの言葉はこのドラムの音だからさ」うぉおおおおーーーー長谷川さんがすごいさらりといいこと言った!!橘高さん「おまえDVD用にはこういうことを言うんだよ!!! お手本な!!!」(爆笑) しかたがないからみんなで立てって煽ろうって、さっき座ったばっかりなのにw 全員で「立てー」と客席を煽られます。おいちゃんも「おまえら立てよー!」っておっしゃられてたのそりゃもちろん立ちますよ!!←

 オーケンさんいわく「25年みてきてくださったみなさまも足腰の悪いところとかあると思い、今回の録音ではジャンプのところを1回少なくさせていただきました」きましたーーーーー!!! 新録「踊るダメ人間」!!!! イエーーーイ!!! これ待ってたんです! ジャンプのところだけじゃなくて、いままでのダメ人間と違うパートがいっぱいあるから!! ぴあフェスの時を思い起こさせるようなカラフルな照明の中に包まれるステージで、最初のところで1回減らされたダメジャンプをブレイク! そして弾むようなドラムが耳にとっても嬉しい間奏は、長谷川さんの愉快なバスドラに乗って弾んで踊って、楽しい!!! そんなリニューアルダメ人間を皮切りに、ここからクライマックスに向けてのサンプラザ筋少タイムがスタートです!! はずせないド定番「イワンのばか」で会場全員が手を振って、そして筋少が好きでいるということはこの曲に共感するということだー!!!とオーケンさんのコールからダークネスソング「蜘蛛の糸」!! 「ダイジョブ」のところで客席にマイクを向けるオーケンさん。今回、ここだけじゃなくてほかのところでも随所随所でオーケンさんの方からオーディエンスにレスポンスや合唱を求められてて、いつもより双方向の流れを作られている気がしました。蜘蛛の糸で切なくなった後は、暗がりから明への反転、なんと!!! この曲がここの中野サンプラザで聴けるなんて感無量すぎる、復活後のクライマックス定番「ツアーファイナル」!!! サンプラザって私にとっては一番近い過去の場所で、でも、そこでわたしたちがたくさん聴いていたこの曲を聴くことができるなんて。感慨深さがひとしおでした。ステージが淡い黄色に包まれてて、とてもきらきらしていた。

 ツアーファイナルで空をゆびさされるおいちゃんがカッコイイ!
 ゴーホーム、ファイナルと拳を手振りをして、ステージの光のなかで突き上げて。そのあと、オーケンさんが「復活の中野サンプラザで最初にやった曲で終わろうと思います!」との「トゥルー・ロマンス」!!!おいちゃん随一の幸せナンバー、弾むドラム、会場全員そろってのラブゾンビの合唱で、本編終了。


 アンコール待ちでやっぱりみんな座るのw 椅子の上でごそごそ体勢を整えつつ本編を待っていたらば、おいちゃんと橘高さん!が出てこられて! それでおふたりが客席に向かって「みんな座ってたでしょ!」おいちゃん「早く出てきたから、ちょっと焦ったでしょ!」とかにこやかに言われるwwwなごやかwwww そんなギターズ、そして後から加わった内田さん。そろいぶまれた楽器隊、橘高さんから超早口で発表されたのはDVDの情報解禁日、秋の対バン&DVD発売記念ツアー”筋少拡散波動砲”っ…!!?!!!? 詳細はライブの後のフライヤーでとのことで、予想を遙かに越える気配の予定量にライブ後のフライヤーをはやく受け取りたい!と思いました(でも、実際のところここでの目算はそんなにたくさんではなかった……閑話休題)「次は、月光蟲に入っていた曲ですね」ということで、3名のまま演奏が始まったアンコール1曲目は「少女の王国」。オーケンさんが前奏と一緒くらいかな?のタイミングで合流されて歌いあげられます。ここですうって天を指さされるおいちゃんがかっこいい~!!

 少女の王国終了後、オーケンさん「橘高さんががんばって今後の説明してくれて」内田さん「君が早くやれっていうから」オーケンさん「すごい早口でギャグを交えながら紹介していたのがけなげでよかったです」いうにことかいてけなげてwwwwwwwww ああ、今日は本当に時間の感覚が遅いような早いような、もうアンコール1曲目が終わってしまいましたが、まだ、そう、まだ4半世紀からセレクトされていない曲がある! 筋少の熟練熟成パワープレイが炸裂するアンコール2曲目は「キノコパワー」!!これはライブ演奏で拝聴するのはかなり久しぶりの楽曲!!! 4半世紀収録にあたって、改めて現メンバー・ツインギターで録音されたことにより迫力と演奏が原曲と趣をたがえるものでありながらもなおかつ正統派の進化を遂げたといえるこの曲、キノコパワーのPVのように、サイケデリックな色彩の照明に包まれるステージ、繰り広げられる橘高さんvsエディのバトル!! そして「キノコパッワー!!」に合わせて手振りをするのが非常に楽しい! 

 少年の逃走から一転し、ほのぐらいSEとともに、ステージが暗くなります。橘高さんの前に差し出されてきたのはアコギ、ゆっくりとそれに腕をかけられた橘高さんが紬がれる旋律は、次第に哀切のメロディを形づくっていって、おいちゃんのE-bowがそれに合流していく。ゆらりゆらりとゆらめく空間がヒキガネをひいて、オーケンさんの無言のタイトルコールが聞こえた気すらした!「再殺部隊」!!!! 4半世紀版は長谷川さんのドラムとギターズのギターが破壊的に鋭さを増していて、音の切迫感と、さっきのキノコパワーのゆったりしたハイテンションさとの対比がすごくて、筋少は、そうだ、ウィロックのレビューで言われてた、美しい音の情景なんだ。再殺の切なく激烈な光景は、アンコール・クライマックスへの布石にふさわしいものでした。

 そして、そして、ついにそのときがやってきました。オーケンさんが、たしか、25周年の記念の曲です、とタイトルコールをされたと思う。おいちゃんの手には、デリンジャー。一瞬トリフィドか?と思ったけれども、デリンジャーから紡がれたのはそうじゃない。4半世紀の要となる、あの曲。「中2病の神ドロシー」──

 ドロシーは、ものすごい曲です。3月に生で聴いてから、こういう曲だってわかっていてから、再びバンドを目の前にして聴くことができた、その破壊力は、やっぱり、ものすごいもので──。CDとはまた趣の異なった、輪郭のはっきりする形で表現されている美しい旋律に乗るひとことめの言葉は、「そのバンドは、ほんとうは、いなかった」!!!! バンドを通して見ているものが否定されるとかではなく、いきなり、ただ自分が見ていた心でしかないのだという言葉で、「消失」してしまう。哀しさが漂う旋律の中、どんどん、手の中にあったはずのものが霧のように消えていく。歌の中で、聴いているオーディエンスが、今まで見てきたもの、聴いてきたものが、消えていく。心細さ、悲しさが入れ替わり立ち替わり訪れるメロディーライン、それはPVで表現されていた白と黒の入れ替わりのようで。

 25周年ライブの今日、「今まで見てきた」というバックボーンは、すべからくここにいる、ナゴムから──25年前から──休止中から、再結成してから──いや、たとえば昨日聴き始めたにしても、すべてのオーディエンスの中にあるもの。その、共通の認識が。叫んだことも、笑ったことも、なみだしたことも、踊ったことも、そうだ、飛び跳ねてきた、それすらも本当に夢のようなものだったって、告げていく。バンドを見ているオーディエンスそれぞれの中にあるバンドの夢が。「きいていた」「きいていた」「きいていた」とメンバーがそれぞれ紡ぐ過去形のことば。「夢」のような、あるいは「夢のよう」。

 だけれど、

 だけれどね、
 
 間奏にさしかかり、橘高さんのギター、おいちゃんのギター、内田さんのベース、エディのピアノ、長谷川さんのドラム、結集した音は、パラドックスにゆらいだその夢を……ものすごいスピードで、方向を変えていく。掴みづらいゆらりとした反転は、駆け上がる明滅に変わって、

 そしてきらきらと、ギターがきらめいて──

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ステージ中央に登場されたのはオーケンさん!!! アコギ!!!! 掻きならされてる!!!!!(奥で橘高さんが弾かれてましたけれども!) そこで、その姿でオーケンさんがつむぐことばは
 「25年見てたのは自分の心、君自身の影」。


 ──そうなんだ、影であろうとも、自分自身の心であろうとも、わたしたちは。



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0622dorothy_2.jpg オーケンさんのギターが終わって、ライトに照らされたステージの上に見えるのは、自分の影、「やり続けている」バンドの姿。ステージの上で、おいちゃんがとびっきりにニコニコされてる、オーケンさんが歌われている、内田さんが、橘高さんが、そこにいる。極上のかがやきのなかに、そこにいる。ああ、そこにいらっしゃるんだよ!!! 本当に、なんて伝えればいいんだろう。この、現実(※ほんとうは夢だとしても?)の安堵?いや、ちょっと違うね、うれしさ!! といったら。そうです、わたしたちは見ているんだ。まるで夢のような光景を、夢のようなひとときを!!!

 そして、音楽はそこで終わらない!「神!」のコーラスで、音の奔流は勢いを止めない!!!

 圧巻のカタルシス。これだけの感情の動きを1曲に盛り込んでしまう曲ってそうそうないです。もう私ドロシー聴く度に半泣きになるかもしれない(笑) 今日ももうほんとにマジ泣きそうになっちゃってたので(笑)後から聞くところによると、ドロシー、照明の演出がPVに準じたものですごい良かったらしいのですが、はっきり認識をできてなかったので、DVDでしっかり確認したいと思います。発売が楽しみです! さてドロシー終えたオーケンさんがおっしゃることには「ここで! この曲で終わろうと思ってたんですが! ボーカルが2カポのギターを弾いたままで終わるのもなんなので!(笑) 25年見ていたバンドがいなかったと終わるのも何なので!!! あと1曲だけやります!!!」って、そりゃあもう、最後って言えば決まってますよね、4半世紀新録、究極かつ最強のド定番「釈迦」で、サンプラザが究極大絶頂にきらめきはじける!!!! 2200人のシャラララシャカシャカ!!!

 釈迦終了後、会場を包むのはなんとこれはうれしい「新人バンドのテーマ」だ!(笑)オーディエンスがニコニコしながら手拍子。ボリュームが大きすぎたのか、オーケンさんが「新人バンドのテーマこんなに大きくなくていいのに!」ですてw わはははは! みなさまそれぞれご挨拶、おいちゃんの、「25周年ありがとう! これからも、ずっとずっとヨロシク!!」ってうれしい言葉も!! そして、オーケンさんがハケられてギターズもハケられて、
 最後に残られた内田さんが、サンプラザのステージの左端で。
 一度、そしてまた一度、さらにもう一度……3度、深く、深ーく礼をされてから──ハケていかれて、
 そうして、サンプラザの25周年祝賀公演は大団円と相成ったのでした。

 もー、来てよかったです!!! それしか言えなーい!!!(笑) 文句付けよう無し、演出、曲目、パフォーマンス、今まで見てきたホール公演で過去最高でした!!! 一曲一曲が本当にすばらしかったし、ドロシーを生で見れたのが本当に良かったです。早くDVDで見返したいです。わーいわーい!! うれしいな!! と思いながら客席を出て、ドキドキしながらフライヤーを受け取り

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 拡散波動砲なのに文字が細かすぎてtwitterじゃ拡散すらできないビッシリとした予定表に目をむいたのでした! ひー!!(笑) 

 ドロシーに歌われたそのバンドは本当はいないのかもしれないけれど、DVD発売、対バン含むツアー決定、拡散波動砲、夢のような光景はまだまだ続く。真実、本当に、夢のようですヨ! ありがとうございました!!!

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セットリスト

開演待ちSE:歴代OPSE 
(~T-REX"21st Century Boy"~EL&P"The Score"~"JERUSALEM"~KISS "GOD OF THUNDER")

OP~黎明

1. サンフランシスコ
2. くるくる少女
3. 機械
4. ワインライダー・フォーエバー
5. 日本印度化計画
6. 妖精対弓道部
7. これでいいのだ
8. じーさんはいい塩梅
9. 香菜、頭をよくしてあげよう
10. 孤島の鬼
11. 踊るダメ人間
12. イワンのばか
13. 蜘蛛の糸
14. ツアーファイナル
15. トゥルー・ロマンス

Encore

16. 少女の王国
17. キノコパワー
18. 再殺部隊
19. 中2病の神ドロシー
20. 釈迦

EDSE:新人バンドのテーマ


0622omake_dorothy.jpgおまけ:やっぱりいらっしゃったドロシーちゃんコスプレ! しかも多数! 眼福!

0622omake_nickname.jpgおまけ:「たまにはボクを紹介してよ~」内田さん「ボーカル、大槻ケンヂ!」\ぱちぱちぱちぱち/「えー……あだな入れてほしい」内田さん「えっ」「僕ね、紹介するときにみんな、名前の後にあだな入れてるの~。ギター、橘高文彦ぅ、ふーみん、ギター、ほんじょうとしあき(噛んだ)おいちゃーん、って、言ってるの!! 僕もやって欲しい!!」内田さん「ボーカル、大槻ケンヂっ! オーケン。」かわいいwwwww

0622omake_notteru.jpgおまけ:「ノってる?」ものまね 橘高さん「これはヒデキのモノマネを取り入れてみました(笑)…カットするからね!!」←(笑)

0622omake_25th.jpgおまけ:Q:25年間で一番印象に残ったライブは?おいちゃん「あのねぇ……こぉれ、言っていいのかなあ? だって、カットするんでしょ?? カットするんなら言うけどさ、御殿場の」二日酔いライブ!wwww「ボクがすごいこみあげてくるものを」そのお姿がテレビに映ったwwww

0622omake_pick.jpgおまけ:オーケンさん「25周年のお祝いに橘高くん、ギターくれるかとおもったのにぃ~」橘高さん「ピックやろうか! 投げるほどあるから!」おいちゃん「ピックあげるよ!」ワロタwwwww

とても楽しいライブでした!