2012/5/26 「結成30周年記念&『筋少動画』発売ツアー!~」@大阪BIGCAT

2012/5/26に大阪・心斎橋BIGCATにて行われた
「結成30周年記念&『筋少動画』発売ツアー!筋肉少年少女隊」のライブレポートです。

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▼6ヶ月ぶりの邂逅

 はいはいはいはい!2012年度、しばしのご休息?を取られていたわれらが筋少さん。熱狂の椅子さんとの対バンを経て、新年度最初のツアースタートは5月、ここ大阪のホームといえるアメリカ村・ビッグキャット。大阪の筋肉仲間にとっては昨年11月5日ぶりですから、ほとんど7ヶ月ぶりのご無沙汰……おひさしぶりです!! 個人的にもライブがほとんどご無沙汰でしたものですから、あれこれやってご飯食べて荷物入れて、あ、ドリンク代もポケットに入れておかなくちゃなのでした! なにもかもが久しぶりの感覚です。

 入場開始、3列目あたりにスタンバイ。おいちゃんの直前ツイートを待ちながら時間が過ぎて18:00。いつもの10分くらい押しが過ぎて、ふわああ、っと照明が落ちて、雷のような轟音がフロアに鳴り響きます。”God of Thunder!!” 客席からコーラスも上がり、フロアが揺れます。そしてメンバーのみなさん登場!!! 橘高さんはミルクドレス、オーケンさんははじめからTシャツのお姿ではちまきで、内田さんは黒い上だった気がするけれど人の影で見えなくて、それでおいちゃんはおいちゃんは、白ストラトを携えられたおいちゃんは、白ライダースに下は黒デニム、なんとおめずらしい、これはツートンカラー! ああ、まごうことなき筋少さんだ。筋少さんが、ここにきた!! そして、かきまわし!……と、身構えたところ、オーケンさんが叫ばれる「意外な曲から行くぜ!」との声、あっ、このドラムロールは! 意外、実に意外!「香菜、頭をよくしてあげよう」! 密集ゾーンなので押しを覚悟していたのですが、思わぬシアワセチューンに会場がなごやかに横ゆれします。一曲目なのに、なんだか不思議な感じです(笑)おいちゃんがクリームストラトでらっしゃったはず。そして香菜が終了後、長谷川さんの急襲的ななおかつ盤石のドラムロールから始まるド定番「サンフランシスコ」! 香菜でぬくめられた空気が一気にはじけます!! 香菜からこれって、なのっけからアンコールのような心持ちにすらなってしまう。目の前でおいちゃんの大ジャンプ。橘高さんが間奏でうわああっと下手前にでてこられて、下手で超絶ギタープレイ! プラチナに輝くミルクドレスがお美しい!!

 「こんばんは! 筋肉少女帯です。ひさしぶりの大阪だぜ!どうしてほしい? いや実は1曲目からなんなんですけど僕トランクスのひもが切れちゃって」のっけからひどい(爆笑)「これさあ次の曲でずりおちてきたらおもしろいな~~ってすごく思うんだけどな…直したりしてたら許してね!」
「筋少はなんと今年で結成30周年だぜ! 実は30周年なのは筋少だけじゃなくて、笑っていいともも30周年なんだって……今日は盛り上がってくれるかな?」イエーイ!!「違うよ違うよー!!そうじゃなくてえ。タモさんみたいに…盛り上がってくれるかな?」\いいともー!/(笑)ベタ~(笑)「けどねえ、結成30周年って言っても、そのときは(※ギターズのことを称されて何かおもしろいこと言われたんだけど忘れた;)はいなくってえ、ボクと内田くんだけだったの。ふたりはいなかったんだよねえ」それをお聞きになられたおいちゃん曰く…おーいちゃーん!「ボクは29年はいたよ」オーケン「そうなの? そっかあ。おいちゃんは29年いたかあ」(※おいちゃんはごく初期に加入脱退を2回されている)「それじゃあ、当時いなかったのはそこのひらパー兄さんだけか」橘高さんニガワライw「ひらパー兄さんはアルージュの人だったもんねー」おいちゃん「けどね、そこのひらパー兄さんはね、筋少が結成したその年に、中野サンプラザのステージに立ってたんだよ」(おおおお~~)橘高さん「そう、君たちとは世界が違うの」shine←(笑)「あっオレ今ちょっと嫌なヤツになってた?!」(笑) 橘高さんwww

 大阪はツアー最初だがのっけからツアーファイナルのテイで行くぜっ!!と3弾目は「ツアーファイナル」!! この掛け合いコーラスもひさびさです! 押しが来た! 今日のおいちゃんゾーンはちょっとばかり押しが激しいです。ああっ視界が確保しづらくなってきた。明日のこともあるし今日はちょっと見やすい方に移動を任せてってああ左に寄せられちゃうー!(笑) それでツアーファイナル終了後、落とされたままの照明。ほんの僅かの沈黙をすぐにギターが切り裂く中、内田さんがすとすととドラム台に行ってかがまれ視線の先にあるのは照明に照らされたわれらがプリンス橘高さんだ! オーケンさんもやにわにもりあげのポーズ、橘高さんの爆裂ソロがBIGCATの空中に鳴り響いた、ならば! それはすなわち「家なき子と打点王」!! ものすごい折りたたみ! 展開するプレアデスと薔薇の美しい情景。中盤の緩急のついた展開に身が揺らされてふたたびヘドバンです!! そして打点王が終わって照明が落ちたままで、そこに降ってきたこの空気! 空気をざくりざくりと切り分けて形作っていくのはクリームのストラトから生み出されるおいちゃんのカッティング、この音色はまさかまさかの「夜歩くプラネタリウム人間」!!! うそー!! まさかこれをされるだなんて!!初聴きだ! おいちゃんのカッティングがかっこいいのみならず、これは内田さんのベースがすごく味わい深いのですね。 曲の迫力に飲まれる!!!

20120526_photo.jpg 「夜歩くプラネタ人間(←)って曲をひさしぶりにやりましたが、あのね、この曲難しいね! 僕たち若かったからさあ、調子に乗ってすっげー難しい曲つくっちゃって、(今日のために)コピーしててなにこれって思ったよ」おいちゃん「ねえ」とうなずかれてる。「僕、入りも間違えちゃったし…というか入りも間違えたばかりでなく曲名も間違えてますね、プラネタ人間って(笑) 夜歩くプラネタリウム人間ですね……もう最近ボケがひどくて」じいじ…(笑) たしかこういうつながりだと思うんですけど、そんなオーケンさんがいうことにゃ、「この間人間椅子さんと対バンやらせていただいたんですけど、終った後にみんなで集合写真撮ったの。それがさあ、ひどくてさあ。ちょっとみんな見てよこれ」とやにわにご自分の携帯を取り出されるオーケンさん。「あまりに老いが感じられる写真でさ。ほらだってコレだよう、すごくない??」オーケンさんに寄られるメンバー。それで、全員、ものすごく微妙な顔(笑) ひそひそと、「これは…」「うーん」「おいちゃんどう?」「ううん、これは…。モノクロだからよけいに……」「あっ、人間椅子さんがじゃないですよ!わじまさん(○m○)なんかヤングわじまさん(爆笑)って言われるほどわかわかしいですけれども! われわれの方がですよ! 若干ほうれい線がでてるだけで」ほうれい線wwwwwそして全員一致?で、「これは表には出せないなあ」どんな写真なの!(笑)
「あのね、ボクはいつどこで会っても君たちファンのことがわかる。どこで会っても、たとえば図書館とかで、”…やあ、君はもしかして筋肉少女帯のファンの方じゃないかい”…とか言うよ!」橘高さん「図書館でて…(笑)」「あのさあ、この間俺筋少のファンの人がやってくださってる店があるって聞いて…このお店のこと最近各方面から、いろいろな人から言われてね。それでさあ、俺、行ったよ!」橘高さん「おお!」「それで「いらっしゃいませ~」って言われるじゃん、それでね…」20120526_oshokuji.jpg なんてこった(笑)うーん、たまたま機会が悪かっただけと思いたいものですね(^^;)「あれでしょ、ギターを弾いてて、すごいギタリストの人が楽器屋にいったら自分のソロをぎゅわんぎゅわん激弾きしてる少年がいて、それで声かけても気づかなかったってこと、あるものだから。……けどオレってそんなにオーラないかなあ……曲行きましょうか(笑)」
 「ずりおちているトランクスのようなものではなく」首の布を振りたくないかと、定番曲「これでいいのだ」開始です! おいちゃんのカッティングが唸るぜぇ! 間奏(だったと思うんですがwwww)学園天国のコール&レスポンスされるかと思ったらいきなり「♬おひるやーすみはうきうきうぉっちんぐ」と歌い出されるオーケンさん。それにリズム取ってノられるおいちゃんwwwwという一幕のMCが長かったのでwずっとバスドラ踏まれ続けてる長谷川さんに「長谷川さん、いいかげん疲れませんかすみません。ああ先に進めてくださいって。サポートドラマーさんに先に進めてくださいって言われました(笑)ヘーイヘイヘイヘーイヘイ!」\ヘーイヘイヘイヘーイヘーイ!/お約束のタオル振りでBIG CATの空間に舞うタオルラッシュ! これでいいのだに引き続くはすっかり定番の感が出てきた「レセプター」で、じゃっ、じゃっ、じゃっ!とはじけるのが楽しいです。内田さんとオーケンのかけあいのコーラスがタオルに続いて空を裂く。そして次に降ってきたのはしあわせいっぱい、にぎやかなイントロとともにステージは黄色とオレンジに包まれます。あっ、これは!このイントロは、これも大レア曲、キラキラから「そして人生は続く」だー!! 曲も歌詞もシアワセな曲なので、おいちゃんもすっごく嬉しそうにこにこされてて、みんなきっと同じ気持ち。「苦しむことはおおいが、かなしむことはないのだ」すてきなフレーズですよね!
 
 メンバーハケる。オーケンさん。「長谷川さん、ドラム長くてスミマセン。だって僕天才だもん、しかたないよね。天才は孤独なものなんです。そしたら、だれもいない、もじどおり」(笑)
 おなじみサポートメンバー紹介コーナー。エディ!「エディはなんで筋少に入ったんだっけ?」「俺は本城に言われて入ったんだよ。「釈迦弾け」って言われた! それで、俺ロックとかあんまり知らかったからさ、ベースの所まで激引きしたら内田と大槻がぽかーんってしてた」オーケンさん「あのね、エディが去年クィーンとミーツしたのでぇ、ほかにエディとミーツするものがないかっていう話になって、エディーミーツリチャードクレイダーマンだっていう話を」エディ「いやそれってなんでただのおっさんがクレイダーマン弾いてるのって話になるじゃない」「いやいや、そんなことないよう。──エディなんか告知ないの、なんか出たっていうじゃない!「ああ、アニメのカヴァーアルバム。クィーンのアルバムを出したので、それが評判よくってね。そこから、アニメの曲弾いてみないって言う話がきたの…オレ、アニメあんまりわからないんだけどね」オーケンさん「あれだね、ラノベ系っていうのかな?あのなんとかなんとか砲っての」(※とあるかがくのちょうでんじほう?)「いやでもね、そのエディのアニメのアルバムからね、いろいろ広がるかもしれないよ~~。そのアルバムを聴いたひとがね、このすごいピアノを弾く人はどういう人なんだろうって思ってね、筋少というバンドをやっているんだって知ってね、それからエディと長谷川さんがやってるバンドを見に行くかもしれない(笑)「筋少には来ないんだ(笑)」「そうそう(笑) ──そうなんだよね、エディと長谷川さんと内田くん、バンドやってるんだよね。内田くんがベース弾いてて。というか内田くんボーカルもなんだよね! 本人から紹介して貰おうかな? ご登場いただきましょう、内田雄一郎!」\内田さーん!!/

 「内田君!」「はい」「きみたちのバンド、なんて名前だったっけ?」「ああ。イカした、かっちょいい、名前だよ。いままでね、日本語のバンド名ばかりつけていたからさ」「ああ、空手バカボンとかまんが道とか、日本語じゃないの?あれ?そういう意味じゃない!オレやっぱボケてるわ…」オーケンさん(笑)「名前はね。『Thunder you poison Viper!』「さんだーゆー!」すぁんだーね」「すぁんだーね」「(※テレビの)サンダーバードみたいなカッコいいエフェクトといっしょに、ドーンって」(←※さんだーゆーのライブでiPadでエフェクトかけられてバンド名とロゴを発表されたそうなので、たぶんそれのことだと思われます) 「さんだー・ゆー・ぽいずん・ばいぱー…それってどういう意味?」「さんだーは、かみなり。ぽいずん、ばいぱーは!? ですね! ……つまり。どくへびが。いかずちのように、アナタに、迫る「それバカじゃないですか」ひでえ(爆笑)「毒蛇が雷のようあなたに迫るって…かなりバカですよ!? それにさんだー、ゆーでどくへびって、かっこよく言っていますけれども、実際のところは”毒蝮三太夫”なんですね」(笑)

20120526_photo2.jpg 内田さんの次はギターズ! 「ギター、本城聡章~!」 ご登場されたおいちゃん、中盤なのでTシャツのままかと思いきや、なんと黒いジャケットにおめしかえ!(中はブルーT!) そしてさらにお手元にあるのは銀色に輝くiPod touch! そのままぱしゃっ、と客席のお写真を撮られるおいちゃん。客席にピースされたのでピース。エディの方も撮られたりとフリーダム!(フェイスブック参照のこと)「おいちゃん、あのね」「はい」「おいちゃんとね、MCで話す話題があまりないから、何か話をふってよ」オーケンさんぶん投げた(笑)「なにか、ですか」少しだけ思案のおいちゃん、「…あっ、そうだ! ガリガリガリクソンさんがやってるラーメン屋さん、あるじゃない!」「ああ、うん! あるね。行ったの?」「行ったよ!」「おお! おいしかった?」「おいしかった! だからね、(※ガリクソンさんに)ヨロシク言っといて」オーケンさんの方とつながりがあるんですね。そのほかオーケンさんに他に誰がメル友いるって話から、猫ひろし氏の話になって、おいちゃんと2人でカンボジア人になって、yahooのトップニュースに載ろうよ!という話を。おかしい(笑)
「筋少ね〜。まだ今年は夏フェスとか呼ばれてないですけど」この日はOTODAMAの出演者の追加発表がある日で、筋少さんは発表がなかったのです。あらためての呼ばれてないという言にえええといったん落胆するも「こう、フェスに出るとき毎回毎回筋肉少女帯でさ、ああまた筋少かって思われてもなんかアレじゃん? それで、ももクロちゃんがももいろクローバーZになったみたいに、名前変えるのってどうかなって思って。」「ああ! それなら。ウルトラマンみたいにさぁ」(おいちゃん今日積極的でらっしゃるな)「まずね、筋肉少女帯セブン。」(笑)オーケンさん「弱そう~」おいちゃん「まだあるの。帰ってきた筋肉少女帯。」(笑)「それで、もう一個あって、筋肉少女帯の母」(笑)橘高さん「それお客様のことじゃねーか!!」(笑)仮面ライダーでも出来そうだねえと言われるオーケンさんに「仮面ライダーでやろうと思ったんだけど、ボキャブラリーがなくてさ(笑)」と苦笑されるおいちゃんかわいい(笑) その後様々な案が出るわ出るわ。「「筋肉少女帯ヘッドライナー」とかどう」橘高さん「筋肉少女帯大トリとかな! 大トリでもねーのに、2番目とかなのい大トリなのよ!!」「それ、いい!」「それいい!!」と喜ばれるメンバー。若い頃はこのネタだけで朝4時くらいまでやれたよな、とひとしきり爆笑。

 「今日は30周年ということで、結構マニアックな曲もやろうと思っています。上田現さんのトリビュートアルバムで筋肉少女帯がカバーした曲です」えっ!!!??? ってことは、「サイクリング」じゃないですか!!! うおおおおおお!!!! こここ、これはすごい! これは、聴いたのが2009年、筋少ちゃん祭り2ぶりで、大阪で披露されたのは正真正銘初めて、しかも今回はドラムが長谷川さん! (水戸さん以外は)音源収録時のメンバーです!! 本当に予想外で大好きな曲だったのですごくびっくりしました。しかしながら、トリビュートに収録の1曲だけのため、知らない人が多かった?のか?周囲はあまり動かれてない印象があるかなーと片隅で思いながら、大好きなので自分なりに踊ります。この曲は、間奏の長谷川さんのバスドラム乱打がとてつもなくかっこいい!! 橘高さんの孤高のメロディアスなソロが終わった後、中盤、ふいっとおいちゃんが見せられた真剣な表情がかっこいい! ふたたびビートが弾む長谷川さん2度目のドラム連打を経て、内田さんの「一本!!」、そして演奏とボーカルが入り混じる展開の後半は内田さんとおいちゃんのダブルコーラスが加わります!!かっこいい!! 原曲はフェードアウトして終わるのですが、ライブ版は違った感じで、ちゃんとぎゅうっ、と〆られて終わります。すごくすばらしいものを見た! すごいすごい!!……と、サイクリングの後のステージ。照明が落ちたままです。ふわあ……としたSEが場内を包んでいます。かするような音。ああ、これだ。半年ぶりのこの感覚。いったい何の曲がくるんだろうって、思わされる期待と緊張の瞬間。それで、降って来た。あの音はなんの音なの? ドラムなの? ……かつり、かつりという音が、何かが、音を立てて近づいてくるさまのようにひかりの中に響きわたる。先日おいちゃんがネタバレ????のお写真をあげられた中にあって(わたしは詳細は見ませんでしたけど(笑))、頭の片隅にタイトルの存在があったので予想の範囲ではあったし、少し期待もしていた。しかしながら、それを実際にやってくださると。この空気は。この曲は! 沸き上がる歓声。
 ───「月とテブクロ」!
ふわあ、っと白い、温度のないひかりがさしてきて、上手方向の幕に内田さんのシルエットが浮かび上がります。おいちゃんが猫が遠く遠く高く鳴くような音をギターから引き出され、対照的に、橘高さんがエレアコ(たぶん…?)の弦をじゃらり、じゃらりとかきおろすように鳴らされ、そのふたつが絡み合う中、空気を含んで歌いあげられるオーケンさんの声。昨日、これを聴きながら家に帰ってて、猫のツメのような三日月が出ていた。そして、09ではじめてこの曲を聴いたときのことを少しだけ思い出してたんです。白く光るステージ、星の夜、月の空。そして中盤の怒濤のバトルコーナーは、橘高さんの家なき子とは趣の違った猛烈なギターソロ! 曲が最高潮を迎えたあとのアウトロは、アルバム1曲目である「星と黒ネコ」へつながりループする、ギターズの、アルペジオ。前聴いたときは意識できなかったけれども、09で聴いてから今日までの間に自分でギターを弾いてみたこともあって、ここで星と黒ネコのピースが使われているのだと認識できて。それが生で聴けていることに感動してました。そして月とテブクロが終結し、緊張した空気から一呼吸置いて鳴り響いた荘厳なハーモニー、観客の中から自然にぽつりぽつりと上がってきた手が左右に揺れていく。「世界中のラブソングが君を」

20120526_voipa.jpg「バラードよかったね!」「よかったね!」「いいよおもっとバラードコーナー作ろうよ~。あのね、いや僕らもみなさんも老いていくわけですから、いや長谷川さんは100歳になってもお元気だと思いますけれども、さすがに100歳になるとドラムドコドコっていうのはあれですし、みなさんもね、なんらかの延命措置によって生き延びてライブに来られたときに、僕らの代わりに弾いてほしい、内田くんのところとか、ボボボボボボボボって」内田さん「そ、それ何」オーケンさん「レティクル座行き超特急」内田さん「超特急はそうじゃないよ。ボボボボ↑ボボボボだよ」オーケンさん「そ、そうなの?ボボボボ↑ボボボボ」「ボボボボ↑ボボボボ」……筋少難しいね。内田くん難しい曲って何かあるの?」内田さん「うーん、そうだね、夜歩くプラネタリウム人間は難しいね」オーケンさん「ベースどうなるの」内田さん「ボーボ・ボ・ボーボーボ……5拍子だから」オーケンさん「じゃあ客席のみなさんでボーボ・ボ・ボーボーボ」とボイスベースwww「これ難しいよ!!」橘高さんでしたっけ?がおいちゃんのパートから入ればいいじゃない!って言われたんでしたっけ?それでおいちゃんが「♪ちゃっちゃっ・ちゃっちゃっ」と口ずさんでリズムを取られて客席にご教授なされた結果、「ちゃっちゃっ・ちゃっちゃっ」と+「ボーボ・ボ・ボーボーボ」で客席とオーケンさんでボイパで疑似プラネタリウム人間、って
 「き、筋少はこんなゴスペラーズの出来損ないみたいなバンドじゃない!w」 wwwwww
「こんな口でピロリロピロリロってやってるようなバンドじゃない!」内田さん「それは、何」「イワンのばか。 イワンって5拍子でしょ?」橘高さん「違ェよ!!!(笑)」「エディってあそこでなにやってんの? 一緒にぴろぴろしてるの? 筋少器用だねえ」から……ボイパは伏線だったんでよすねwここから「イワンのばか」「カーネーション・リインカーネーション」そして「ロシアンルーレット・マイライフ」の怒濤の筋少タイムです! このあたりまでで、視界を確保しようとしてたら左のゆったりゾーンに押し流されてしまってたんですがこの3曲が続くとなると飛び込まずにいられようか。押しに乗って突入します(少し距離が取れちゃうとおいちゃん見えないしやっぱり自分の好きな視界じゃなーい!) そうやって、定番3曲が終わったあと、ふわあああっとどこか……旅の友に似てるけれど、違うのかもしれない。この感じは、宇宙的な? …SEが、会場を包みます。「…エィティーズの空気で終わろうと思います」とオーケンさんがアナウンス。エイティーズといえば……「若いコとドライブ~80’sから来た恋人」!ぴかぴかに晴れた空に射す日光のような音の中、自然に沸き上がるクラップ。つたきゅーツアーぶりですね! ドライブは、つたきゅーというアルバムの中でも重要な役割を果たしていると感じている曲で、「一日」を曲の中で表している。おいちゃんが「ハッピー?」でくいっと小首をかしげられてかわいかった! 恋人が、思い出が去っていき、そして物語と本編が終わり。鳴りやまないクラップは、アンコールを求めるクラップだ。


 ~アンコール~

 オーケンさん登場。インド風雑貨屋さんで買ったといわれる不思議なバンドを身につけられてのお出ましです。「筋少、30周年です! …つかれた~」(おつかれさまです!)おいちゃんと橘高さんがいなくて、内田さんがいる。内田さんの横で「つかれちゃったの」とか、ぽつりとこぼされるオーケンさんがなんかかわいい。けど、やってやるぜ!と立ち上がり、気合いを込めてヌンチャクをぶんぶん回されるオーケンさん。観客、内田さん拍手。DVDの話。「内田くんもさあ、DVDねー、おもしろかったよ」「ありがとう」「内田君が全部編集やりまして。そして腰を痛めたという」「ええっ?」(とぼけられる内田さん(笑))「腰なんか痛くないよ」「お宝映像がいっぱい出てきて?」「そう。8mmビデオを買ったり、いろいろなところからどっさり、もらったりして、昔の映像、出るわ出るわ。…それを、動画にするために、1ヶ月半、ずーっと、見てたわけです。えっとね……気が○ってくるね」(爆笑)「昔の映像ばっかり見てると、”あれっ? なんで、僕もじゃもじゃじゃないんだろう”って思う」(爆笑)このへんでギターズが出てこられたんでしたっけ??「ひさしぶりに、リハーサルでメンバーと会ったら、今のみんなが老けててさ…」内田宅がタイムホールに飲まれたらしいw そんな筋少動画、オーケンさんいわくぜひみんなでそろって上映会をやりたいとのことで。実際、上映会を行うにとても最適な動画だと言うことはライブ後に動画を見て判った。次回の02とかで是非とか思います(笑)
 
20120526_guitars_tr.jpg それで、おいちゃんと橘高さんがご登場。おいちゃん、物販赤のララミーTだ! かーわーいい! イスがセッティングされて、これまた赤いタカミネをスタッフさんから受け取られるおいちゃん。これは、アコースティックコーナーですね。「さっきはレピッシュさんのカバーをやりましたが、筋肉少女帯で、映画のカバー曲もやったんです、それをね」と、オーケンさんがおいちゃんと橘高さんに紙を手渡す。「段取り(の紙)よ、段取り! ほら、初日だからさぁ。って、あれ、内田くんいなくなっちゃったの?」いつのまにか入れ替わるようにいなくなられていた内田さん。あら?「次の曲で、内田君にやってもらいたいこと、あったんだけど。どこいったのかな~?? ……まあいいや!」おいちゃん、手に取った紙を眺められて速攻折り畳まれるw見る気ないwww「それでボク最近ギター始めましてね」オーケンさん、ステージの後ろにあるマイギターを手に取られ橘高さん「ギブソンかよ!」おいちゃん「ギブソンじゃん」「(橘高さんに)言われたから小さめの(※ギター)買っちゃったよ! それはいいんだけど、僕ずっとフォークオーケンとかやってるじゃないですか。たまにはボクのギターでギターのお二人に歌っていただこうかと思って!」ポロポロとつまびかれるオーケンさん。「みなさんもよかったらうたってくださいね。内田君にはさあ、ここでみなさんに歌詞を教えてもらうっていう役をやっていただこうかと思っていたんですが、いないので、そのまま進めちゃいます。」いったん出されたタカミネのギターが引かれて、立ち上がるギターズのお二人。ぽろぽろつまびかれるオーケンさん。「これのために○で練習してたのに○に変更させたんだよ!」と解説する橘高さん。ぽろぽろつまびかれるオーケンさん。曲に入れないw そしてようやくギターズのツインボーカル炸裂で(無論ヴィブラートもな!)「ひまわり」、客席もみんなで歌います。間奏で、哀愁のムーディなコードをぽろぽろつま弾かれるオーケンさん。おいちゃん「ギター、大槻ケンヂ」橘高さん「昭和○年、中野区、生まれ~」歌謡ショー(笑) けど、間奏、終わらないw オーケンさん弾きながらだっけ?「ちょっと仕切り直そう仕切り直そう!(笑)」おいちゃん「ギター、大槻ケンヂ」(笑)橘高さん「昭和○年、中野区、生まれ~」ぽろぽろぽろぽろ…ゆめで・あえーるわ~~♪「あのね、このくだり明日はもうちょっと考えよう(笑)」とオーケンさん。いや貴重なものがみれてうれしかったです(笑)ギター弾いて気持ちよかったと言うオーケンさん「けどこれってやっぱ筋少じゃないよな(笑)みんなじーさんとか歌ってればいいんですよっ!」で、おいちゃんのお手元にタカミネ再登場。あらっ! えっ! じーさんでツインアコギ!? というわけで、アコースティックで「じーさんはいい塩梅」です! いつもと趣が違った感じで、これはたのしい! 最後の橘高さんのソロのところは、ちょっとロックな感じでアップテンポにギターがかきならされて楽しかったです。こちらも、ひまわりにひきつづきみんなで合唱でにこにこ。 

 そしてそして。ふっ、と照明が落ちて。あれ?と思った時、照らし出されるのはエディです。そこにふわっと落ちてくるのはロマンティック、ムーディ、なおかつ哀愁の漂うメロディ(※情報を頂戴したところによると、映画『ラストタンゴ・イン・パリ』のメインテーマのようです)。これ、なんだろう?と思いながら聞き入っていると、ルルルル~♪というハミング。いったい!? 誰!? いやいや、誰って、この場にいらっしゃらないのってあのかたしかいないじゃな…
20120526_hokkyokusei.jpgうわあああああああ!!! ユウ様ぁああああ!!!!!!!
いいい、いったい何事!!!?? おぼうしを脱ぎ捨てられた内田さん、きらきらのジャケットと花をまといご登場!!???!!!「今日は、アンコール、ありがとう!」内田さんの?!(爆笑)「最後に一曲。僕のデビュー曲。聴いてください」内田さん、いやユウ様のデビュー曲といったらアレしかないです!BEST&CULT収録の大レアというよりもはやカルト曲の域、内田さんボーカルが炸裂する「北極星の二人~内田のラブソング」!! 眼前のすごまじい展開にちょっとこれ、大阪で先に見ちゃっていいんでしょうか!! 周囲の内田さんファンがのきなみ東京なんですけどってこれは私感!(笑)ビッキャの空に響きわたるユウさまボイス。かかかかか、かっこよくて、おなかいたい!!www これが聴けるとは思ってなかったので、あまりに衝撃がきつすぎて情景がかすんでるw 明日、またみれるのこれ!? 間奏の「うっ、はー!」をメロりながらやられる内田さん、この内田さんノリノリである!

 北極星の二人が終了後、会場に落ちるのは先ほどまでの内田アトモスフィアから打って変わって、また違う感じのSEです。(※名古屋後の追記ですが、今回のツアーは、曲の入りに今までと趣の変わったSEが用意されていることが多くて、次の曲への楽しみをかきたてる一因となっている感じがしました)……そう、それで、そこに絡んでくるのは、照明に照らされた橘高さん(人に隠れてでおすがたみえないけれども)の、あまりに、あまりに美しいアコースティックギターの音色。この音階は、境目のない世界のイントロのそれに近いものがあります。そしてそのままメロディは流れていって、境目がはじまるのかと思いましたが、次の瞬間感じを変えて爪弾かれるメロディから現状を認識したオーディエンスの間から沸き上がる悲鳴のような歓声。おいちゃんがE-bowをストラトの手元に当てられ、オーケンさんがゆうらりと歌いあげる、十四十五十六の少女のしかばねのすがた。筋少ならではの明から暗への急激な場面転換、――――「再殺部隊」ッ!!! 曲開始後からものすごい押しがあり、おいちゃんゾーンなのに危うく倒れそうになるくらい! まさかここでこの曲がくるなんて本当に思っていなかったので、周りのすさまじいヘドバンに合わせて叫びます。中盤の語りもしっかりある。コーラスの代わりに高く響きわたるおいちゃんのE-ボウの音の色が緊張感を煽る。すごかった! そして再殺終了後は「フィナーレに向けて行くぜ!」とオーケンさんの言から亡霊つながり!?「パリ・恋の都」!再殺で緊張していた空気がよい感じにほぐれて、これもとても楽しい。「だしもの多めで筋少ちゃん祭りのようにお送りしてきました! 最後はキラーチューンで終わるぜー!!」とオーラスは「釈迦」であります!!! はじめサンフラ終わり釈迦とか、なに、ちょー豪華じゃないですか! そうだよ、これが筋少さんなのだと、わたし筋少ライブに来てるんじゃないか(笑)と6ヶ月ぶりの思いがほんの少しだけ頭をかすめつつ(笑) あとはここまできたらモンキーダンスでわやくちゃになるだけだ!! ラストのとんでもないおりたたみを全力で乗り越え、おいちゃんのペットシャワーも浴びまして、そうしてツアースタートの大阪は輝かしいフィナーレを迎えたのでありました。4列目くらいだったのでおいちゃんはさわれなかったのですが、客席にあずけられたギターのヘッドをちょっとだけさわれてうれしかった。おいちゃんが後ろのほうのお客さんにまで向けてちゃんと「GJ!」とされてるのもひさしぶり。ひさしぶりで楽しかった、おもしろかった!

 2012ツアースタート、とにかく今回は全体として「おもしろい」そして「マニアック」!! サイクリングをはじめとするレア曲の多さにまず目をむき、テンションのアップダウンの激しさも存分に味わい、そしてなによりユウ様ご登場のインパクトがすごすぎたw これをいっさいのネタバレなく初見でこの衝撃が味わえたのは非常に光栄なことだと思います。東のみなさまもふるえて待て!!

 恒例の清水温泉さんのアナウンス。 
「本日、OTODAMAの出演者の発表がありましたが! 
 我々! ひとくみ、発表を忘れておりました!!」ええっ!?
「いま改めましてここに発表させていただきます!
 OTODAMA12! 筋肉少女帯の出演をここに発表いたします!!!!」

 清水さん時間差での発表、ニクーイ!! 
 フロアが歓喜に湧いて、ここに筋少さんの夏フェス予定がひとつ決定しました!
 喜びのニュースとともにさあ明日はツアー2弾目、名古屋へと向かいまーす!!!20120526_o_u.jpg
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 セットリスト

1. 香菜、頭をよくしてあげよう
2. サンフランシスコ
3. ツアーファイナル
4. 家なき子と打点王
5. 夜歩くプラネタリウム人間
6. これでいいのだ
7. レセプター
8. そして人生は続く
9. サイクリング
10. 月とテブクロ
11. 世界中のラブソングが君を
12. イワンのばか’07
13. カーネーション・リインカーネーション
14. ロシアンルーレット・マイライフ
15. 若い子とドライブ~80’sから来た恋人

Encore
16. ひまわり(オーケンさんギター+ギターズボーカル+シングアロング)
17. じーさんはいい塩梅(アコースティック)
18. ☆北極星の二人~内田のラブソング~
19. 再殺部隊
20. パリ・恋の都
21. 釈迦


 おまけ
20120526_bigcat_flyer.jpgビッグステップのエレベーターに貼ってあったフライヤー群。カッコイイ!!

20120526_ukee.jpgうきうきウォッチングなおいちゃん(笑)